カジュアルウェア
カリスマカメラマンとアートバブル。
その2つがミックスされて誕生した激レアTシャツは、いまが買い!
ファッショントレンドスナップ150
2022.07.28
このタイミングで写真家ブルース・ウェーバーがなぜ再評価されているかについては諸説ありますが、個人的にはいまファッションのトレンドが80〜90年代をネタ元にして、それをほどよくいま風にアレンジしているものになっているからだと思います。それに加え、最初に書いたようにビンテージのフォトTシャツが高値で売買されるようになったのも、少なからず影響しているような気もします。
ブルース・ウェーバーのビンテージTシャツは、その多くが男性モデルの肉体美を強調したものが多く、海外の人から見るとゲイ カルチャーを賛美するイメージが強く、個人的にはそれを理解しない人がファッションとして着ることはありなのですが、一応バックボーンを少し理解しておくのも大切なのではないかと思います。
その点このケイト・モスのフォトTシャツは、SDGsを意識したメッセージを含んだアート作品であるとも言えるのではないかと思いますが、ちょっと深読みしすぎかな。もっと自由にこのTシャツを楽しんだ方がいいですね。
Tシャツのネック下(裏側)は、この写真を撮ったブルース・ウェーバーとセレクトショップのビオトープ、10のカルチャーをバックボーンにしたレーベルの10カルチャーとのトリプルコラボでつくられた貴重なもの。
これは単なるTシャツではなく、価値あるアートを着ると言うレベルではないかと思うのですが……そう感じるのは私だけでしょうか!?
Photograph & Text:Yoichi Onishi