接待と手土産

「佐嘉平川屋」の佐嘉おぼろ
すべて実食!自慢の手土産 #95

2022.08.09

材料は大豆、水、にがりのみと極めてシンプル。佐賀県は全国でも有数の大豆の栽培地だが、なかでも国産品種の「フクユタカ」は、独特の風味と豆腐になったときの弾力が素晴らしく、この大豆なしでは、この豆腐は作れないそうだ。作り方は、大豆を水に漬ける「浸漬」、大豆をペースト状にする「すり」、すり潰した大豆の「煮込み」の3工程の豆乳作りが基本。その後に、おぼろやもめんなどに分かれる、至って普通の作り方。この単純な作業のなかで、ここまでうまい豆腐に仕上げているものは何なのか。

材料も工程もシンプルがゆえに、手抜きをすればそれがすぐに味に出る。気温や大豆の状態を見極めながら浸す時間、絞り方、炊き方を変えて、毎日同じ豆腐が作れる技術こそが職人技。営業企画課長の原田正貴さんによると、高い技術力に加え、手抜きをしない真面目さやなんでも言い合えるチームワークなど、何かひとつでも欠けるとおいしい豆腐は作れないという。スタッフは30代が中心。みんな平川屋の豆腐の大ファンなのだそうだ。

大豆畑に囲まれた佐賀で、真摯(しんし)なチームが作り出す、絶品豆腐。おいしくて身体にもやさしくて、それでいて食卓を華やかにしてくれるこの豆腐は、きっと活躍する場面も多いはずだ。

写真・図版

佐嘉平川屋
佐賀県武雄市北方町大字志久600-1
価格/極上とうふ 佐嘉おぼろ(木箱入り)1.3kg 4320円 ※税込み・送料込み
問/0120-35-4112
https://www.saga-hirakawaya.jp/


<<すべて実食! 自慢の手土産 #94「笹一」の蒸し鮨


過去の手土産の記事はこちら

Edit & Text:Yuka Kumano

1 2 Next

買えるアエラスタイルマガジン
AERA STYLE MARKET

装いアイテム

おすすめアイテム

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. 写真・図版

    WBCで躍動する侍ジャパンがまとうのは
    ユニクロの感動ジャケット&感動パンツ
    世界の“UNIQLO”から目が離せない。

    週末の過ごし方

    2023.03.17

  2. 写真・図版

    マッチと町中華。
    ギンギラギンにさりげなく、変わらぬ“うまい!”を求めて
    【前編/赤坂珉珉】

    週末の過ごし方

    2023.03.20

  3. 写真・図版

    マーガレット・ハウエルのスタンドカラーシャツは、オンオフ使える永久定番。
    50年以上愛される理由は?
    ファッショントレンドスナップ177

    カジュアルウェア

    2023.03.22

  4. 写真・図版

    アエラスタイルマーケットオープン記念!
    新規会員登録いただいた方にAmazonギフト券プレゼント!!

    週末の過ごし方

    2023.03.01

  5. 写真・図版

    上白石萌歌さんがいざなう、東京“名建築/名作デザイン”散歩
    第2回 The Okura Tokyo「オーキッドバー」

    週末の過ごし方

    2023.03.24

紳士の雑学