特別インタビュー

伊勢丹新宿店本館地下1階
トラベルバッグ・旅行小物 ACE担当 中野正和さん
この人から買いたい、この一品

2022.08.29

伊勢丹新宿店本館地下1階 <br>トラベルバッグ・旅行小物 ACE担当 中野正和さん<br>この人から買いたい、この一品

陸上もファッションも仕事も、本当に好きなモノ&コトを追いかけて

中学から大学まで10年間、陸上競技をやっていて、短距離の選手でした。100mでは10秒9、50mでは5秒台を記録したこともあるんです。この夏は朝早くから世界陸上を放送していましたが、やっぱり気になって見ていました。いまも体育会気質は抜けていません。

20年以上前のこと、あるとき世界陸上で8個、オリンピックで4個の金メダルを獲得した陸上界のスーパースター、マイケル・ジョンソン選手が履いているスパイクが金色だったんです。当時、自分たちが履く陸上用スパイクはシンプルな色しかなかったので、これはすごく衝撃的でした。そこからファッションに興味を持つようになり、大学を卒業すると専門店に婦人服バイヤーとして就職しました。

ファッションが好きで入ったつもりだったのに、バイヤーの仕事はいつの間にか「売れるもの」を選り分けることに集中していることに気がつきました。好きな服、本当にいい服があっても、数が売れないと判断すれば諦めざるを得ない。自分がそういう視点になってしまっていることに気がついたら、なんだか情熱が覚めていくような気がして…。

「自分の好きなものってなんだろう?」と考えたとき、その頃、先輩が持っていたゼロハリバートンのトラベルケースが、めちゃくちゃカッコよくて憧れていたことに気が付きました。ちょうどタイミングよく、ゼロハリバートンが日本の鞄メーカー、ACE傘下に入ったニュースを知り、絶対ここでゼロハリバートンを扱いたい!と、ご縁をいただき、ACEに転職することにしました。

流行に左右されることなく、本当に好きなものを追い求めることがあってもいいですよね。昔から変わらないダブルリブのデザインを継承するアルミケースは、時代を超えても変わらない良いものを作り続けるゼロハリバートンの姿勢であり、それを愛する人がいる。それこそが、私のファッションの考え方の原点です。私も好きな鞄、好きな服はずっと変わらないと思います。まぁ、身体のサイズ的にも選べるものは限られるのですが(笑)。

次ページ中野さんオススメの一品とは?

1
2
Next

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. ギンギラギンに、この先も。<br>─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【前編】

    ギンギラギンに、この先も。
    ─走りつづける男・近藤真彦の“やり方”とは?─【前編】

    週末の過ごし方

    2025.05.23

  2. 俳優・町田啓太と考える、装う美学。<br>マックイーンをまとう。【25年夏】

    俳優・町田啓太と考える、装う美学。
    マックイーンをまとう。【25年夏】

    週末の過ごし方

    2025.06.10

  3. 俳優・町田啓太と考える、装う美学。<br>ヴェルサーチェをまとう。【25年夏】

    俳優・町田啓太と考える、装う美学。
    ヴェルサーチェをまとう。【25年夏】

    週末の過ごし方

    2025.06.11

  4. 俳優・町田啓太と考える、装う美学。<br>フェンディをまとう。【25年夏】

    俳優・町田啓太と考える、装う美学。
    フェンディをまとう。【25年夏】

    週末の過ごし方

    2025.06.12

  5. 俳優・町田啓太と考える、装う美学。<br>エンポリオ アルマーニをまとう。【25年夏】

    俳優・町田啓太と考える、装う美学。
    エンポリオ アルマーニをまとう。【25年夏】

    週末の過ごし方

    2025.06.13

紳士の雑学