カジュアルウェア
古着マニアも驚くユニクロの新作Gジャンの出来が半端ない。
デザインは、アメリカ本家のビンテージの名作をリスペクト。
ファッショントレンドスナップ157
2022.09.14
<重要なポイント1>
パンツにはちゃんとクリース(折り目)を入れる。こうすることで、きちんと感がプラスされます。ここが、ヨレヨレのパンツだとだらしなく見えます。
<重要なポイント2>
トレーナーの下に丸首のTシャツを重ね着したときに、首周りと裾にチラっとTシャツを見せる。裾を約2〜3cm出す(出しすぎは逆効果)ことでコーディネートにメリハリが生まれます。
ビンテージマニアのあいだで、「ファースト」と呼ばれるアメリカのデニムブランドの傑作があります。1920年代に発表された元祖的な存在のものなのですが、このユニクロのデニムジャケットは、それをリスペクトしつつ現代風にアレンジしています。
生地の色は、ダークグレー(08番色)、ユーズド加工したブルー(65番色)、濃いブルー(68番色)があるのですが、デニムの加工感と着心地のいいストレッチ素材を使用した、本格的な風合いのユニクロオリジナル素材となります。
デニムジャケットの元祖と言われているものに見られる特徴的なデザインが、前身頃の中央部分にあるダブルプリーツとそれを留める長方形のステッチ。ボタンは、柄が入っていないビンテージテイストのメタルボタン。
ステッチ糸の色めや運針などなど、細かな部分にまでデニムマニアが驚くようなこだわりが満載されています。
実用性を考えて、サイドの縫い合わせ部分に沿ってポケットが付けられています。前から見ると、ポケットが付いてないように見えるという工夫は、元祖モデルをリスペクトしているからではないかと思われます。(注)あくまで個人の感想です。
袖口のふちやステッチの周辺のビンテージ感満載のユーズド加工は、ユニクロのお家芸。これで4990円ですからね……。
ちなみに私は、ユニクロの店頭で現物を手にとった瞬間「ユニクロ神!」と思わず叫びそうになりました。
Photograph & Text:Yoichi Onishi