接待と手土産
「ポアール・デ・ロワ」のフルーツソルベ
すべて実食!自慢の手土産 #98
2022.09.21
フルーツを愛するシェフが行き着いた最上の香りと滑らかさ。
スプーン1杯を口に運ぶだけで、高級レストランのデザート級の感動が得られるのが、「ポアール・デ・ロワ」のフルーツソルベだ。オレンジ、桃、リンゴなどのフルーツを丸ごと使い、生の果実と見間違えるほど、ルックスの完成度が高い。なかでも私のイチ押しは、マスクメロンを丸ごと使った「メロン(ホール)」だ。メロン1個と聞いただけでも心が躍るが、この華やかなソルベにはたくさんのこだわりと思いが詰まっているのだ。
まずは、ルックスに引けを取らない華やかな味わいだ。スプーンは、想像よりはるかにすんなりとソルベに入っていく。すくって口に含んだ瞬間、甘さと気品に満ちた風味が口いっぱいに広がり、同時にメロンの豊潤な香りが鼻孔を刺激する。なんとも口どけが良く、さらりと溶けてなくなる。甘さは控えめでしつこさはなく、すぐにまた食べたくなる。このペースはちょっと危険かと感じるほど、大きなメロンがどんどん減っていく。
開発者でもある代表取締役の辻井良樹シェフは、「主役はあくまでフルーツ。その味わいを最大限生かすことは当然だが、お菓子屋としては生のフルーツを超えるのが目標だ」と話す。