週末の過ごし方

『ラブ』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #32

2022.09.29

『ラブ』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #32

不器用な二人が織りなす恋物語

『ラブ』には絶妙にリアルなトラブルが続出する。少年のような心を持つガスは、ミッキーの友人のパーティーに出向いた際も、ミッキーそっちのけでバンド演奏に夢中になったり、人に言われたことをすぐ真に受け、肝心なときにはすぐ逃げ出してしまう。

ミッキーは思ったことをすぐ口に出してしまい、後先考えずに行動するため、よく周囲の空気をぶち壊してしまう。自分の問題を他人のせいにし、正当化するクセまである。

大きな問題ではないにしろ「ああ……わかる……」が細部にちりばめられているのだ。ふたりでいるときは幸せいっぱいでも、第三者がこれでもかとふたりに試練を与える。恋愛関係に水を差すのは、いつも決まって悪気のない他人だ。しかしふたりには申し訳ないが、癖の強すぎる第三者が、この作品のコメディー部分を大いに盛り上げてくれるのだ。

今どきの恋人たちは、離れていてもつながることができる。まだお互いの気持ちに自信が持てないとき、頼りになるのは“スマートフォン”だ。ふたりの距離を縮めようと、メッセージの口実を探したり、会うきっかけを作るためにしょうもない嘘をつくなど、現代ではほとんどの人が経験していることだろう。

『ラブ」はそのちょっとした迷いや、不安、焦りを現実的に描いたことで、より多くの人の共感を得た。依存しているつもりはなくとも、常につながっていたい。そんな今どきの恋愛模様が詰まったラブコメディーだ。

不器用なふたりが織りなす恋物語は、たくさんつまずきもするし、投げ出したりもする。「だから恋愛って苦手なんだ!」なんて言いだしそうなふたりも、お互いを認め合い、共に歩もうとする。そんな姿を見ていると、なんだか愛(いと)おしく、応援したくなるのだ。

コメディー要素強めなラブコメ『ラブ』はNetflixにて配信中。すでに完結している作品なので、秋の夜長に一気見してみては?

<<過去の「いま観るべき、おしゃれな海外ドラマ」はこちら

Text:Jun Ayukawa
Illustration:Mai Endo

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