特別インタビュー
旅へ。
アジアが注目する俳優&ミュージシャン・YU、
ニッポンの富士を呼吸する。
2022.11.04
コロナ禍は、旅好きには「受難の時」でしかない。
しかしそろそろ、その先に進みたくはないだろうか?
もちろん必要なケアを最低限は行うという前提で、多忙を極めるビジネスパーソンの心を癒やす、とっておきの「旅」に出かけてみよう。
まずは、日本を代表する霊峰に気鋭の美男子と──。
アジア注目の美男子が覚悟を胸に、日本を旅する。
森の木々を縫って幾筋もの光が差し込み、凜りんとした秋の大気がYUを包む。標高差100メートルはあろうかという広大なリゾート地。台湾をはじめアジアで注目を集めはじめている俳優でミュージシャンのYUは、日本最高峰の山麓で、この日、束の間の休息を楽しんでいた。
「部屋から流れる雲を眺めたり、木々の葉っぱを見ているだけで本当に癒やされる。久しぶりにこんなすてきな場所に来ました。もともと自然は大好きなんですけど、なかなか機会も少ないし、こうやって何もしないで焚火を眺めたりしているだけでリラックスしますし、心が洗われますね」
YUは日本人の父と台湾出身の母をもち、日本語・中国語を話すバイリンガル。愛知県出身だ。中学時代に1年半の上海留学を経験したYUは、2014年、台湾の大学へと進む。
「親が中国語をマスターしてほしいと切望していたし、大学の環境もよかったので、台湾の大学を選んだ。専門は飲食マネージメントで、経営から栄養学、さらには料理実習まで幅広く学びました」
一方、台湾に渡った時点で、YUの心の中では、芸能の道へ進むことは決まっていた。2018年からは台湾の芸能事務所の練習生として活動をスタートさせ、芝居、音楽、語学のレッスンに没頭した。同時に大学院に進学し、広告学も学ぶ。「とりあえず勉強しておいて損はない。いろんなことを知っていたほうがいつか武器になる」
という思いがあったからだ……
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YU(ユー)
1995年愛知県出身。大学進学を機に、台湾へ移住し、2018年に台湾の芸能事務所の研修生となり、語学・芝居・音楽を学び、2021年放送の『We Best Love 永遠の1位/2位の反撃』にて、ジョウ・シューイー(周書逸)役を務め、初主演でドラマデビュー。同作の挿入歌も担当し、ミュージシャンとしても活動している。2021年8月から日本での活動も開始。2022年10月からは日本のドラマ初出演となる『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(日本テレビ系)が放送中。オリジナル日本楽曲『心鏡』も好評配信中。
Photograph:Yuji Kawata(Riverta Inc.)
Styling:Kohei Kubo(QUILT)
Hair & Make-up:Raishirou Yokoyama(Yolken)
Text:Haruo Isshi