接待と手土産
とらやの「羊羹・最中詰合せ」
すべて実食!自慢の手土産 #100
2022.12.09
どんな相手にも胸を張って贈れる、とっておきの老舗の和菓子。
冬のギフト特集の第2弾は、老舗の実力をこれでもかと感じさせる「とらや」の和菓子だ。代表格の羊羹は、私にとって迷ったときの駆け込み寺のようなもの。老舗と呼ばれる和菓子店は数あれど、日本中にその名が知れ渡っていることにも感心する。創業はなんと室町時代の後期、5世紀にもわたってその地位を守りつづけているのだ。
贈り物の役割をきちんと理解した、バリエーションをそろえているところも、とらやの強み。例えば、定番の羊羹「夜の梅」「おもかげ」「新緑」は、昔ながらの竹皮包もあれば、中形サイズの箱入りや、食べきりの小形サイズもあって、シチュエーションに合わせてセレクトできる。または、季節や行事に合わせたかわいらしいパッケージのものもある。そのセンスの良さが、伝統的な和菓子でも古さを感じさせず、現代でも選ばれる理由だろう。