週末の過ごし方
「ランバン」が銀座に再出店!
フランスのデザインと日本の文化が
見事に融合したフラッグシップショップ。
2023.01.16
Jeanne Lanvin(ジャンヌ・ランバン)が1889年に創業した、フランスで最も歴史のある
クチュールメゾン「LANVIN(ランバン) 」が、東京・銀座に新たなフラッグシップショップLANVIN GINZA STORE(ランバン 銀座ストア)をオープンした。
このフラッグシップショップは、Jeanne Lanvinの自宅リビングやアーチのディテール、日本家屋、そしてLANVINを代表する香水「Arpége(アルページュ)※1」の香水瓶などがインスピレーション源になっている。
※1 メゾンとパートナーシップを結んでいる、インテリアデザイナーのArmand Albert Rateau(アルマン・アルベール・ラトゥー)が1927年に手がけた香水。
“やわらかく、居心地がよく、そして官能的である”という形容詞を建築コンセプトに揚げた空間は、リッチな質感と滑らかなトランジション、ハイライトの輝きが構成し、メゾンの豊かな伝統にインスパイアされた存在感のある装飾で彩られた、フランス・パリと日本のカルチャーが融合した空間になっている。
ショップの天井や壁には、パリの画家であるPauline Leyravaud(ポーリン・レイラヴォー)の絵が描かれている。LANVIN GINZA STORE 1階の21枚の天井タイルの構成は、インテリアデザイナーであるArmand Albert Rateau(アルマン・アルベール・ラトゥー)の作品と、日本美術へのオマージュとして自由に表現された鳥がミックスされている。
店内デザインのポイントになっているのは、彫刻家Frederique Whittle(フレデリック・ウィットル)とRob Whittle(ロブ・ウィットル)による鳥モチーフの彫刻作品。今回の作品について彼らは、「鳥に関しては、Albert Rateauの精神、装飾のセンス、空間への適応、そして何よりも固体と空隙の間のバランスを追求することに没頭し、とても楽しみました。 実は、美術学校での私の最初の彫刻は、同じエレガントなバランスをもつローマの鳥のコピーでした」とコメントした。
地下1階~地上3階にわたる店内の壁に描かれているのは、日本の書道家であるhiro(河内裕美)によるもの。ゴールドと黒で描かれたダイナミック書は、愛娘と踊るJeanne Lanvinをモチーフに、母の優しさを表す「優」、その優しさが広げる翼を表す「羽」、その羽で飛び立つ心を表す「想」などがエリアごとに飾られ、100年以上の歴史を誇るLANVINへの思いや祝福が体現された空間になっている。
店内には、クリエイティブ・ディレクターであるBruno Sialelliが監修した2022年の秋冬プレタポルテコレクションが並び、Jeanne Lanvinの美学へのオマージュを込めた華やかなデザインでエレガントなスタイルを創り上げている。
メゾンのオートクチュールからのインスピレーションを得たウィメンズとメンズは、洗練された印象。メンズスーツは、薄くてやわらかなシルクを使ってラペルにアクセントを加え、シャツやネクタイを合わせてフォーマルで品格のあるデザインに仕上げている。ウィメンズウエアは洗練されたカットや豪華な刺繍で仕立てられ、カシミヤにウォッシュ加工を施した生地を用いてやわらかなタッチや高級感のある仕上がりになっている。
ランバン ジャパン CEOであるGrace ZHAOは、「LANVINが再び東京・銀座にフラッグシップショップをオープンできたことを非常にうれしく思います。私たちはJeanne Lanvinから受け継いだ華やかでモダンなエレガンズを日本にお届けします。豊かな文化が息づく街・東京。フランスのデザインと日本の文化が見事に融合したフラッグシップショップの店内にはパリの画家や彫刻家の作品が飾られています。LANVINの母と子のロゴデザインをインスピレーション源として店舗の壁には書が描かれています。これは文化の融合でもあります。これからの日本での文化交流、よりローカライズされたイノベーションを楽しみにしています」とコメントした。
LANVIN GINZA STORE ランバン銀座店
住所:東京都中央区銀座5-4-7
電話番号:03-6263-8768
Text:AERA STYLE MAGAZINE