調べ・見立て(見立て)
ビジネスパーソンの音楽の楽しみ方は、巣ごもりではなく、アゲアゲ⁉
CD購入やライブ参加にも積極的です。
編集長の「見立て」。#63
2023.01.18
コロナ禍による巣ごもり需要もあって、音楽鑑賞へのニーズがアップしているともいわれています。いっぽうで、自粛要請などもあって音楽ライブの開催数が減少しているのは明らかです。ここにきてwithコロナの生活習慣が定着してきており、こうした状況も少しずつ変化してきているように感じます。そこで、アエラスタイルマガジンの「調べ」アンケートで音楽に関するアンケートを行ってみました。「あなたは日常的に音楽を聴きますか?」という質問に対して、「ほぼ毎日聴く」が78%。「週4~5日程度」の13%を加えると91%にも上り、多くのビジネスパーソンがかなりの頻度で音楽に接していることがわかります。
「どんなときに音楽を聴くことが多いですか?」と問うと、「通勤時間」が34%、「車での移動中」が27%という結果となりました。「家事をしているとき」の回答が9%、「自宅でのリラックスタイム」が11%、オフィスはもちろん自宅でのリモートワーク中も含まれるであろう「仕事をしているとき」が12%。この調査結果をみると、自宅での巣ごもりというよりは、外に出かけるときの気分を上げるために、あるいは移動の「ながら」聴きとして音楽を楽しんでいることがわかります。
一般財団法人「日本レコード協会」が調査した「音楽聴取方法の変化」の資料を見ると、音楽聴取方法はここ数年「YouTube」がトップとなっています。これに対して、アエラスタイルマガジンの今回のアンケートでも「音楽を聴くときに利用する主な方法は?」を問うたところ、意外にも「CD/DVD/レコードなど」37%が最も多い回答。多くのビジネスパーソンの読者が、レコードやCDがミリオンセラーを記録した時代に音楽に親しんできた世代だからでしょうか。あるいは、思い入れのあるアーティストのパッケージ商品であればお金を払って購入したいという読者が多いということかもしれません。
「どれくらいの頻度でライブに行きますか?」の質問も、アンケートしてみました。結果を見ると、「月1回以上」20%、「半年に1回程度」20%などと、意外と頻度が高いことがわかります。65%以上のビジネスパーソンが、年に1度以上はライブに参加しているということです。2022年の後半からは大物アーティストの来日ライブも復活してきて、頻度はさらに上がることが予想されます。
一人でゆっくりと音楽を聴くのはもちろん楽しいものですが、友人や家族とライブや音楽フェスに参加するのも格別の楽しさがあります。さらに言えば、友人のライブ演奏を観に行ったり、自分自身がライブ活動をやったりするのもいいでしょう。音楽の楽しみ方の変化を、継続してウォッチしていこうと思います。