週末の過ごし方
『THE LAST OF US』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #45
2023.04.13
『ゲームオブスローンズ』『セックス・アンド・ザ・シティ』『ウエストワールド』など、数え挙げればキリがないほど、 世に多くの名作ドラマを生み出してきたHBOが、またひとつ、歴史的名作を生み出した。
『The Last of Us』は2013年発売のプレイステーション3用ゲームソフト。ラスアスの愛称で知られ、200以上のゲームアワードを受賞し、心揺さぶられるストーリーでプレーヤーを魅了し、不朽の名作と名高いゲームだ。
そのラスアスが、実写ドラマに!というだけでも話題性は十分なのに加え、HBOが製作、そしてゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマンと、『チェルノブイリ』で恐ろしいほどのリアリティーを追求し、世界に衝撃をもたらしたクレイグ・メイジンが共に脚本&製作総指揮ともなれば、ゲームファンも、ドラマファンも、期待せざるを得ないだろう。
2003年、すべては始まった。人体に寄生することはないと思われていた菌類の遺伝子変異により、あることがきっかけで世界中に感染症が蔓延してしまった。感染した者は脳を乗っ取られ、やがて人を狂暴化させ、人々を襲いはじめたのだ。
舞台はそれから20年。とうに文明は崩壊し、人々は政府の管理下のもと隔離地域で暮らしていた。ジョエルは、アメリカのボストンの隔離地域で日雇い仕事と、闇取引ビジネスをしながら、相棒のテスと共に暮らしていた。
連絡が取れなくなった弟を探すため、どうしても車が必要だったジョエルは、車と引き換えに軍事独裁と闘う反乱組織ファイヤフライの頼みを聞くことにした。その頼みとは、文明復活の大きな鍵を握る14歳の少女エリーを、仲間の待つ隔離地域外の場所へ引き渡してほしいという依頼だった。
もとはと言えば、ファイヤフライのせいで弟と離れ離れになってしまったジョエル。 気は進まなかったが車のために条件をのみ、少女とテス、3人の旅が始まる――。