調べ・見立て(見立て)
クールビズでもリモートワークでも!?
ポロシャツに続いて「ビズT」がヒット中。
編集長の「見立て」。#67
2023.07.07
暑いシーズンがやってきました。外回りの多いビジネスパーソンにとっては、どのような装いをすればいいのか、頭を悩ませるシーズンです。2005年から始まったクールビズは、時を経てすっかり定着したように思います。スタートした当初は、環境省の提言や会社の指示を受けての取り組みでしたが、今となっては、それぞれのビジネスパーソンが夏の着こなしをしっかりと考えるようになりました。
ここ数年は、クールビズに加えて、テレワークでどのようなビジネスウエアを着るのかについて焦点が当たっています。「これまでに比べてクールビズの服装は?」を問うたアンケートで、「カジュアルなものが許容されるようになった」と回答した人が57%という多数となったのは、テレワークの浸透が背景にあると推察されます。
そこで、「テレワークや在宅勤務のときのクールビズはどうしている?」を問うてみました。会社に出勤するときの着こなしとの違いを、調べてみたかったのです。すべての選択肢に回答が割れていて、大きな傾向が読み取りにくい結果となりました。それでも、「出勤もできるカジュアルな仕事着を着る」と回答した人が32%にのぼっています。会社に出勤するときとテレワークで着こなしを切り分けたりせず、暑い時期のクールビズではカジュアルな仕事着を選んでいるビジネスパーソンが多いということでしょう。
「カジュアルな仕事着」と言っても、どこまでが許容範囲なのかを知りたいものです。アンケート結果から見ると、ポロシャツがキーアイテムとなっているのがわかります。「クールビズの季節にポロシャツを着用しますか?」の質問に対して、「着用する」と回答した人は63%となりました。「社外の人と対面しないときだけ」とか「テレワークや在宅勤務のときだけ」と限ったシチュエーションで着用する人も含めると、7割以上のビジネスパーソンがポロシャツを着用しています。スポーツウエアを起源に持つポロシャツも、この季節においてはビジネスウエアのアイテムであると認定されたようです。
ポロシャツに続く夏の定番になりそうなアイテムとして、ビズTがあります。色は白やネイビーの無地。これまでのTシャツと比べると襟が少し高くて、セットアップスーツのインナーとして着用したときにジャケットの首元の襟からTシャツの襟が少し見えるのが特徴です。週末に立ち寄ったセレクトショップでも、このビズTを試着して、その上からジャケットをはおって確認しているビジネスパーソンを見かけました。着用したときの快適性ときれいめに見えるデザイン性の両立が人気のポイントです。さて、ポロシャツと同じくらいに、ビズTはクールビズの定番アイテムになるでしょうか。