接待と手土産
「彬龍華 66」の裏の66冷やし担々麺
すべて実食! 自慢の手土産 #112
2023.07.27
伝説の担々麺の生みの親が作った、食欲全開の冷たい担々麺。
猛暑が続いて食欲減退。そんなときに食べたくなるのが冷たい麺類。なかでも、ひとひねりあるのが、「彬龍華 66(ハンリュウカ ロクロク)」の「裏の66冷やし担々麺」だ。彬龍華 66は、黒毛和牛で定評のあるヤザワミートが五反田にオープンした本格的な広東料理店だが、人気メニューのひとつに担々麺がある。広東料理店でなぜ四川料理の担々麺が?と思うであろうが、実は総料理長を務める中里 卓さんは、クルミ入り担々麺の生みの親。今から27年前、米国のウォールナッツ・コンテストで、クルミの入った担々麺でグランプリを獲得した、その本人なのだ。今でこそ珍しくないが、当時としては画期的なアイデアだった。
中里さんが働いていた名門広東料理店の「龍天門」で提供されるようになると、日本一有名な裏メニューとして多くの人が注文した。その伝説の麺が復活するという話を聞いて、さっそく店を訪れた。8割以上の客が注文するという「元祖66くるみ担々麺」に加えて、「裏の66冷やし担々麺」もあるというので、温と冷で食べ比べしてみることに。
出てきたのは、真っ赤なラー油をまとったきめ細かなスープに浮かんだ、見るからにおいしそうな麺が2種類。「温」は甘みとうま味が凝縮した評判通りのスープで、もちろん文句なくおいしかったのだが、猛暑日だったこともあり、むしろハマってしまったのが「冷」の担々麺だった。まずうま味をたっぷりと蓄えつつ、絶妙な辛さの自家製ラー油に心奪われた。どちらの担々麺にも使われているが、冷たいほうが独特の風味と旨辛が際立って感じられた。このラー油、
そして意外なことに、「冷」にはクルミは使わず、手のひら一杯のゴマと白みそがベース。豚肉と鶏肉からゆっくりと丁寧に抽出したブイヨンに、その2つと白酢を合わせる。この白酢の酸味がまたいいのだ。最後まで飲み干してほしいと、化学調味料は全く使わず、塩分も控えめ。実は冷やし担々麺は人生初だったのに、どはまりしてしまった。
この感動の冷やし担々麺が自宅で楽しめるというので、早々に取り寄せしてみたところ、レストランで食べた味の記憶がまだ鮮明
スープは常温の水で解凍、肉みそはレンジでチン、麺を1分半ゆでたら、流水で洗って水気をしっかり切り、器に盛り付けるだけ。超簡単。それでいてレストランの味の再現度は半端ない。贈るなら「元祖66くるみ担々麺」と併せて贈りたい。伝説の裏メニューのさらに裏というストーリーもあるし、ユニークなパッケージも味わいがあっていい。夏バテ気味の友人に贈る、ちょっとひとひねりした夏の贈り物にぴったりなのだ。
彬龍華 66(ハンリュウカ ロクロク)
東京都品川区西五反田2-14-13 リバーサイドニックハイム五反田 1階
営業時間/11:30~15:00・17:30~23:00
定休日/無休(12/31~1/2休)
価格/裏の66冷やし担々麺1600円、元祖 66くるみ担々麺1600円 ※税込み・送料別
問/03-5436-6600
https://valuet.co.jp/brands/hanryuka66/