靴
上質さに見合わないグッドプライスも魅力な、
ペネロペのサンダル。
2023.08.18
“おしゃれは足元から”というクリシェ(決まり文句)は現代においても有用だが、高温多湿な日本の夏にレザーのドレスシューズはやや不向き。かといって、スニーカーはありきたりすぎてどこか物足りない。そこで、選択肢に挙がるのがサンダルだ。素材やデザインに気を配れば、大人っぽく上品にも装える。何より優れた通気性と解放感は涼やかなだけでなく、Tシャツやショーツといった夏の軽装にまとまりを生む。「でも何を選べばいいの?」とお悩みの貴方のために、今シーズンのおすすめを日替わりで紹介。この夏を共に過ごす気に入りの一足を見つけてはいかがだろう。
スペインはバレアレス諸島にあるメノルカ島で、古くから親しまれてきた“メノルカサンダル”を現代的にモディファイした一足。アッパーと踵(かかと)部分にはやわらかなブラックスエードを採用。コントラストカラーを配したステッチとも好相性で、上品なたたずまいにカジュアルなアクセントを添えている。クッション性に優れたやわらかなインソールで履き心地も良好。ミニマルかつモダンなデザインだが、ヒールのないフラットソールがどこかリラックスした抜け感を演出してくれる。スペイン屈指の靴の生産地・アリカンテにあるビッグメゾンと同じ工場でつくられているとあって、つくりのよさも魅力のひとつ。それでいて1万円を切るグッドプライスとくれば、選ばない手はない。
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掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Koto Sato
Styling: Tomohiro Saito(GLOVE)
Text: Tetsuya Sato