週末の過ごし方

古くて新しいリゾート「熱海」を楽しむ隠れ家。
ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 熱海

2023.08.29

古くて新しいリゾート「熱海」を楽しむ隠れ家。<br>ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 熱海
目の前に相模湾が広がるダイニング。淡く光を通す障子の演出もあり、よりニュアンスのある景観を実現。

欧米の有名な別荘地には、山と海に囲まれた場所が多い。緑を背景に、海のパノラマを楽しめるステイは確かにリトリートならではの醍醐味(だいごみ)。日本でその条件に合うエリアとして挙げられるのが熱海だろう。「昭和の温泉宿」というイメージは一新され、最近は多くの文豪や富豪に愛された本来の魅力が再評価されつつある。

2016年オープンのTHE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS ATAMIもそのひとつ。築40年の数奇屋造の別荘を元の躯体を生かしてリノベーション。さらにダイニング正面にインフィニティプールをほうふつとさせる水盤を設置し、眼前の相模湾と一体となるパースペクティブを演出。日本家屋ならではの外と内がゆるやかにつながる空間性に、リゾートホテルの要素を融合させた。さらにフィン・ユールやジョージ・ナカシマのチェアがさりげなくレイアウトされ、心地よさを醸し出す。

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    客室内に温泉風呂がある2階のコーナースイート。開放感あふれるバスタイムが楽しめる。
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    写真は黒毛和牛“静岡そだち”ヒレ肉の炭火焼 赤ワインソース。熱海ならではの滋味を堪能したい。

食事も絶品。伊豆高原と相模湾の豊かな食材を熟練のシェフが手掛けた料理は食通を唸らせる。山と海。和と洋。ふたつのマリアージュで、繰り返し訪れたくなるデスティネーションとなりそうだ。

ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 熱海
静岡県熱海市熱海1993-237
0557-52-3301
https://www.hiramatsuhotels.com/atami/

1050_2F-コーナースイート_083
コーナースイートのテラス。35㎡とゆったり。

<<相模湾の水平線を目指して。岸谷五朗が綴る、男と旅の物語 はこちら

「アエラスタイルマガジンVOL.53 AUTUMN/WINTER 2022」より転載

Text: Mitsuhide Sako

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