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Life with L.L.Bean
築100年の古民家をアップデート、未来へ繋げるリノベーション
インテリアデザイナー 若松義秀
2023.10.16
ひとり娘の小学校入学に合わせて、軽井沢にほど近い南佐久郡佐久穂町に移り住んだインテリアデザイナーの若松義秀さん。仕事場である東京と行き来しながら、築100年の古民家を「楽しむ」ファーストで改装し、自分たち家族の暮らしに合わせ少しずつアップデートしている。
自然との距離が近いライフスタイル。それは彼に変化というよりも回帰をうながしているようだ。
「楽しむこと」が詰め込まれた空間
「このソファの真ん中がベストですよ」
もとは養蚕を行っていたという築100年の古民家。若松邸の広いリビングルームでひときわ存在感があるのが、アナログのサウンドシステムだ。大きなスピーカーから流れる音楽を堪能するなら、その正面に位置するソファがベスポジなのだと若松さんはアドバイスする。
「仕事場と合わせると3000枚ほど」というコレクションをはじめ、若松家は妻のマキさんと共通の趣味という音楽に彩られている。ひとり娘の寧々ちゃんはベースとピアノを習い、小学校ではバンドを組んでいる。2階からはベースを爪弾き、鍵盤を叩く音が響くこともあるし、彼女の親友ともいうべき愛犬・シーナは“シーナ&ロケッツ”からもらった名だとか。聞けば若松さんが公私にわたって大事にしていることは「楽しむこと」。サウンドクリエイターにオーダーした真空管のサウンドシステムから流れる絶品の音はじめ、リビングの中央にある薪ストーブで暖をとりながら本を読んだり、愛犬と戯れたり、古くから人々が行ってきた小さな喜びが、若松邸では健在である。
もともとあった古材を活用した家造り
「ここには、娘の小学校入学を期に越してきました。物件は空き家バンクで探したのですが、現地で見たのはここだけ。即決でしたね。古民家をリノベーションして暮らすことはひとつのブームとなっていますが、古い建築物は建材含め今よりも格段に質が良い。インテリアデザインのプロとして、そんな質の良いものを使わない手はないだろうと思っています」
冬はマイナス10度を下回るという気候に合わせ、しっかりとした断熱材やトリプルガラスの窓を導入。現代の利便性も取り入れながら、堅牢な柱や梁をはじめ随所に100年の面影を残している。
「キッチンや玄関には、ここにあった囲炉裏で使われていた石材を採用したり、ダイニングの棚も、もともとあったものをリフォームして使っています。情報を手に入れることが容易くなった今、お金をかければ良い空間は作れると思います。けれどこの建物にあったものをライフスタイルに合わせ工夫しながら再利用するのは、ここでしかできないことです。築100年、使われている木材の樹齢を考えると200年ほどの歴史が内包されていることになります。そんな家を邪険にはできないなと思うんです」
問/L.L.Bean カスタマーサービスセンター 0422-79-9131
取材協力/SLOPE
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki(INTO THE LIGHT)
Text:Toshie Tanaka(KIMITERASU)