週末の過ごし方

進化した「王道ハワイ」へ、大人が存分に遊べる楽園旅へいざなう

2023.11.24

進化した「王道ハワイ」へ、大人が存分に遊べる楽園旅へいざなう

美しい海にダイナミックな自然や文化に食、ハワイのなかでも圧倒的な人気を誇るオアフ島は常に進化を続けている。202310月にはデルタ航空の羽田⇔ホノルル便が就航し、ますます楽園へ快適に行けるようになった。

でも……。そうなのです、ようやくハワイへ行けると思ったところで、円安の向かい風。しかしみなさま、恐れるなかれ。それは新たな旅プランをクリエイトするいい機会、むしろ自分たちにぴったりなオリジナル旅にできると気づくはず。心も体もおなかも、そして物欲もちゃんと満足できる、進化した「王道ハワイ」へいざ出発!

最新スポットと王道スポットをキャッチアップ

日本と同様にハワイでもコロナ禍以降はリモートワークが普及し、ハワイへ移住するビジネスパーソンが増えた。それにより新しいビジネスが立ち上がったり、地元の人々による新店やトレンドも生まれたりと新たなムーブメントが起きはじめている。

また、ハワイはアメリカで唯一、カカオの木を育てられる気候や環境にあり、ここ数年でハワイアンカカオは世界中に広がった。まだ農園の数が少ないことから、希少価値が高い。そんなハワイアンカカオの豆からチョコレートになる製造工程をひとつの工房で行う、ビーントゥバー製法のチョコレートメーカーのひとつである「マノアチョコレート/Mānoa CHOCOLATE」を訪れた。

ハワイ_チョコレートショップ

お店ではチョコレートテイスティングができるほか、チョコレート・ソムリエの解説が付くツアー(6090分)に参加すると、マノアチョコレート全種類とカカオティーやワインとのペアリング体験ができる(月曜日から土曜日まで毎日開催。日本語のツアーもあり)。

私が訪れた際は、19種類ものチョコレートとのペアリングを体験した。農地ごとにカカオのフレーバーが異なるため、バナナやココナッツ、スパイスやハーブテイストなど、チョコレートになったときの味がとても奥深いと感じた。パッケージデザインもスタイリッシュなのでお土産としても喜ばれそうだ。

  • ハワイ カカオ
  • ハワイ チョコ2

ハワイのもうひとつのトレンドとして、蒸留酒も挙げられる。ハワイ産のサトウキビやパイナップルをベースにした蒸留酒やワイン、ウイスキーなどが増え、その流れでカクテルブームが起きているそうだ。

ハワイ初のウイスキーでもある、「コオラウ・ウイスキー/Ko'olau Whiskey」のオールド パリ ロード ウイスキーも話題。

ハワイ_カフェ

その名にもあるように、コオラウ山脈付近の雨水が火山岩の地層で数十年の歳月をかけ濾過されて湧き出たピュアハワイアンウォーターを用いたウイスキーで、コオラウ・ウイスキーの蒸留所に併設している店内で、できたてのウイスキーを飲めるのはもちろん、蒸留所ツアー(約60分)も開催している。

  • ハワイ ウィスキー
  • ハワイ ウィスキー2

コオラウ・ウイスキーはウォッカやジンも自社蒸留所で造っており、ジンはバターを思わせる濃厚さがあり、ウォッカはハイビスカスが香る華やかさも人気で受賞歴もある。テイスティングしつつ、好みのハワイ産のお酒を見つけられるだろう。

ハワイ_美術館

ハワイの王道といえる観光スポット、「ホノルル美術館」で知的好奇心を満たすのもいい。1927年に開館したハワイ最大の美術館では、世界最高級のアジア美術コレクションのほか、西洋、欧州、ポリネシア美術の印象的なコレクションを鑑賞できる。今回は、江戸時代中期の浮世絵、写楽の作品が展示されており、世界でも数少ないという韓国の美術作品も鑑賞できた。美術館に併設している「HoMA カフェ (ホノルルミュージアム オブ アートカフェ)」は、ランチにもおすすめ。

ホノルル美術館からも近く、映えるスポットとして人々が集まるのは、カカアコのウォールアート。2011年に地域活性化のためにカカアコから始まったオープンギャラリー・ムーブメント「Hawaii Walls」(旧POW!WOW! HAWAII)により、倉庫街のカカアコが色鮮やかな壁画をまとい生まれ変わった。ちなみにそのムーブメントは、日本や世界各地に広がっている。

複合施設「SALT」も近いので、アート鑑賞をしながら町歩きやレンタサイクルで軽快に鑑賞するのもおすすめだ。

ハワイ壁画

「アロハモンスター」と呼ばれる有名なイラストは、ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するイラストレーターのKEVIN LYONS氏によるもの。新作をカカアコの子ども向け博物館「Hawaii Children’s Discovery Center」にて発見!

さて、ハワイに来たなら海遊びもぜひっ! 普段がんばっている大人こそ、自然と触れ合い、思いっきり遊ぶことを強くおすすめしたい。世界屈指のリゾートであるワイキキの「ワイキキビーチ」をはじめ各ビーチは、コロナ禍以降は海水の透明度が増していると聞く。

ハワイ景色

ワイキキビーチはいつも多くの観光客でにぎわい、ほかと比べて人は多めにはなるが、その分アクティビティが豊富なのが魅力。サーフィン、ボディボード、スタンドアップパドル、ボートやカヤック、ビーチヨガ……と選択肢はたくさんあるのでトライを。

また、極上のサンセットは「ハワイに来てよかった」と思える絶景が目の前に広がる。夜はビーチ近くのステージでフラショーが行われていることがあるので、一日中、海でのバケーションを楽しめる。

「食」はどう? 話題のカフェ&レストラン

ハワイ バー

ハワイの観光スポットや遊べるスポットに触れてきたが、ここからは「食」を紹介する。

いま、食通たちも通うダウンタウンの話題のレストランといえば「フェテ/Fête」。ニューヨークで経験を積んだ夫婦が営む数々の受領歴を有するレストランで、ニューアメリカン料理をコンセプトにした、おいしくて、驚きをくれるキュイジーンに出合える。11時~22時まで休憩時間を設けず営業しているが、ランチやディナータイムに行くなら予約が賢明だ。

  • ハワイ パン
  • ハワイ リゾット

ハワイの王道デザートといえばアサイーボウルだが、タロイモをベースにしたカロボウルなどを取り扱うボウル専門店「ブレンディッド・ハワイ/Blended Hawaii」が新たに誕生。ここではフルーツやタロイモなど農家直送の食材で作られた、自然な甘さのカロボウルが味わえる。

それからハワイの超人気店、「アイランドヴィンテージコーヒー/ISLAND VINTAGE COFFEE」もはずせない。今回、訪れたのは朝食帯だったのだが、すでにカフェ側は行列。ゆっくりするならバー側がおすすめだ。

アサイーボウルをはじめベーグルやエッグベネディクト、ポケボウル、スムージーなどフレッシュかつ胃も心をわしづかみにするハワイの味を楽しめるのだが、店名にもなっているようにハワイ産の高級豆を使ったコーヒーが美味! 香り高く、ミルクが入っても風味が豊かに広がり、ほっとするひとときを過ごせるだろう。

  • ポケボウル
  • アサイーボウル

休暇こそ、ハッピーアワー巡り

さて、円安のいま、ハワイの旅プランで考えておくことは「どこにお金をかけて、どこで抑えるか」。しかしせっかくの旅なのに切り詰めすぎるのは、心がさみしい。満足度を落とすことなく、旅を満喫したいもの。

そこで新たなプランとして、ハッピーアワーを提案したい。旅先でもつい普段どおりのタイムスケジュールで動いてしまいがちだが、早い時間から一杯始めてしまうバケーション感たるや。しかもお得。はしごもできる! 利用しない手はないのだ。

まず1軒目は「イーティング・ハウス 1849Eating House 1849 Waikiki」。ここはハワイの人気店「ロイズ」のシェフとして知られているロイ・ヤマグチ氏のレストランで、ハッピーアワーは16:0017:00まで利用可。価格は、カクテルとグラスワインが8ドル、オリジナルハンバーガー+ローカルドラフトビールのセットが25ドル、ハワイ産の新鮮な食材を作った一品料理が8ドル。ハワイの空気感を感じる開放的なテーブル席で、ゆったりと過ごせる。

ハワイ_ビールとお肉

次に「モアニ・ワイキキ/MOANI WAIKIKI」。こちらは16:0018:00までがハッピーアワー。家族経営のレストランで、ファミリースタイルのローカルフードを味わえる。ビールとハウスワイン、枝豆サラダなどが4ドル、クリスピーカラマリ(イカフライ)、フライドチキンなどが12ドル。オーナーがミュージシャンで店内にはステージがあり、ディナータイムには、毎日アーティストによる生演奏も楽しめる。

バー ハワイ

ハッピーアワーを実施しているレストランを探すコツは、店舗の立地。紹介した2軒は商業施設のインターナショナルマーケットプレイスにあり、海には近いが海は見えない立地にある。こういったロケーションだとハッピーアワーなどのサービスを提供しているところが多く、さらにおいしい料理やハワイならではのお酒にも出合えるのだから、探索する価値は大ありだ。

デリも購入できてショッピングも楽しめるところなら、今年にオープンした「ワイキキマーケット」もおすすめ。例えば30ドルで、ポケボウル(日本人にとっては特盛りサイズ)+1ドリンクといったところ。

いわゆるおしゃれスーパーで、メイドインハワイを中心にした品ぞろえになっており、4種類のデリコーナーがある。クラフトビールからフレッシュジュース、日用品に雑貨類も多数そろっていて長居してしまう系のマーケットでもあるので、時間にゆとりをもって出かけよう。

  • ハワイ マーケット
  • マーケット商品

また、お土産やショッピングなら、今年9月に3年ぶりにグランド再オープンをした大型免税店「DFS ワイキキ」のお土産コーナーが大充実。DFS限定のハワイ産のプロダクトやパッケージがおしゃれなものが多いので、こちらもチェックを。

ハワイの魅力を満喫するなら王道ホテルへ

ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート&スパ

ワイキキには数々のホテルがあるが、王道といえば「ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート&スパ」だろう。1976年に開業、ワイキキビーチが目の前に広がる立地にあり、モダンかつトロピカルなデザインが魅力。1階から3階はショッピングエリアになっており、ハワイならではの60店以上ものショップがある。

40階建てツインタワーとなっており、1230室ある客室はスタンダードタイプでも広めで、全室にプライベートラナイ(バルコニー)完備。ダイナミックなワイキキの景色を独り占めできる。

「これぞハワイ!」と盛り上がれるワイキキの景色を満喫するなら、30階以上の高層階がおすすめ。さらにダイアモンドヘッドとオーシャンフロントの両方を望むなら、616263号室の客室を予約時に伝えておくといい。客室にはゲスト用にオリジナルデザインのウォーターボトルが用意されており、いつでも館内のウォーターステーションを利用できるもうれしいところだ。

ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート&スパ部屋

館内には、ハワイアンミュージック界の重鎮クウイポ・クムカヒ氏によるハワイアンカルチャーセンター「ホオケラ」があり、毎日さまざまなハワイアンアクティビティを無料で体験することができたり、ファーマーズマーケット(月・木曜)やライブ(火・木曜)、ポリネシアンショー(金曜)が開かれたりと、滞在中は毎日を新鮮に楽しめる。

また、スパの「ナ・ホオラスパ」では、ハワイの伝統的なマッサージ「アワプヒマッサージ」が受けられる。最初にスクラブマッサージ、オフしてからボディバターでのマッサージ。力加減もちょうどよく、あっという間に疲れが取れる。日本人のセラピストもいて、予約の際は指名も可。

ホテルラウンジ

ホテルの方に聞いたおすすめのスパの利用時間帯は、意外にもホテルのチェックイン前だという。というのも、日本からホノルルへのフライトは朝到着するので、ちょうどランチ後からチェックインまでの時間に眠気のピークが来る。この間に予約を入れれば、スパで疲れを癒やしつつ軽く睡眠を取ることで時差ぼけも解消もでき――流れるようにチェックインができるというわけだ。

快適なステイができるハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート&スパは、旅をいっそう特別なものにしてくれる。

ホテルからの景色

新たな扉が開かれた! デルタ航空、羽田⇔ホノルル直行便がスタート

デルタ航空

東京の羽田空港からハワイ・ホノルルへの新しい扉が開かれた。202310月にデルタ航空が待望の直行便を就航させ、旅行愛好者やビジネス旅行者にとって魅力的な選択肢が増えたことにより、ハワイ旅行がより快適により身近になった。

デルタ航空の最新の搭乗クラスであり、エコノミークラスとビジネスクラスの中間にあたる「デルタ・プレミアムセレクト」では、広々とした座席、モダンで洗練された内装、大画面の個人モニターなどが装備。長いフライトでも、まるで自分だけの書斎にいるようなパーソナライズされた時間を過ごせる。機内食や軽食も充実しており、ホノルル行きの便の朝食ではハワイのブリオッシュサンドが出るなど、到着前からハワイを感じさせてくれる。

  • デルタ 機内食
  • 飛行機アメニティ

また、アメニティは2022年に一新され、いまはプラスチックを排除したサムワン・サムウェアのポーチになった。ほかにも形状記憶の枕、ノイズキャンセリング・ヘッドセット、リサイクル素材を使用したプラッシュ・ブランケットなど、リラックスできるプレミアムな備品が用意されている。

デルタ航空は、質の高いサービスで知られている。親しみやすいスタッフ、すぐれた顧客サポートなどのホスピタリティとともに、思い出深い経験となるだろう。

ハワイ 夕日

最新と王道のハワイ旅をキャッチアップしてきたが、いかがだっただろうか。帰り際、ちょうどご年配の日本人ツアー客が到着したところに遭遇したのだが、たしかにハワイは老若男女の好奇心を満たせて、みんなが自然とハッピーになれる場所なのだ。いま読んでくださっているみなさまにもぜひ、オリジナルなハワイ旅を思いっきり楽しんでもらいたい。

協力:デルタ航空、ハワイ州観光局、ハイアット・リージェンシー・ワイキキ・ビーチ・リゾート&スパ
Edit & Text:Tomoko Komiyama

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