お酒
Stonyridge Vineyard(ストーニーリッジ・ヴィンヤード)
美食もペアがワイヘキ流!推しワイナリー3選。
【ニュージーランド、知られざるワインの島へ。】
2023.12.19

ワイナリーを結ぶバスや専用車ツアーを活用し、一日に数軒ハシゴするのがツウなワイヘキの巡り方。テイスティングだけでなく美食も堪能できるが、食べすぎ、飲みすぎにはくれぐれもご注意を!
「世界トップ10」にも選出。NZが誇るプレミアムワイン。
近年、国際的評価の高いニュージーランドワインだが、最も成功したワインといえばここの「ラローズ」を挙げる人も少なくない。ボトルの価格もNZ$375(2020年ヴィンテージ)と群を抜いて高級だ。
オーナーのスティーブン・ホワイトさんはスキッパーとして世界一周ヨットレースに参加した異色の経歴の持ち主。世界中を旅した際に偉大なワイン文化に触れ、「いつかムートン・ロートシルトの力強さとマルゴーのエレガンスを持ち合わせたワインを造る」という野望を抱いた。そして気候や日照、土壌など理想的なテロワールについて研究を重ねた結果、ようやくたどり着いたのが今の土地だった。
ビストロスタイルのレストランを併設。 タランティーノ監督やテイラー・スウィフトなど、訪れた著名人の写真が並ぶ。
初めてこの地にボルドーの苗木を持ち込んだのが1982年。その後、カベルネフランやマルベックが植えられ、ボルドースタイルの礎が築かれた。転機が訪れたのは2000年。フランスのグルメガイド『ボタン・グルマン』の格付けにおいて「ラローズ1996」がシャトー・ペトリュスやラトゥールと並んで一級に選出されたことで一気に注目を集めた。今では「世界で訪れるべきワイナリートップ10」(イギリス・ガーディアン紙)や「世界最高のカベルネ&メルロー」(シドニー・モーニング・ヘラルド紙)として紹介されることもある。
気後れしそうになるほどの輝かしい経歴だが、オネタンギ・バレーを一望する開放感と居心地のよさは抜群。今まさに世界トップ10ワイナリーを訪れている幸せをかみしめながら、グラスを傾けたい。

ストーニーリッジ・ヴィンヤード
80 Onetangi Road
https://stonyridge.com/
Photograph: Tomohito Ishimaru
Coordinate: Grooby Miko
Edit & Text: Keiichi Izawa