週末の過ごし方

創刊16回目の新春を迎えて、
AERA STYLE MAGAZINEの変わること、変わらないこと。

2024.01.01

創刊16回目の新春を迎えて、<br>AERA STYLE MAGAZINEの変わること、変わらないこと。

明けまして、おめでとうございます!

アエラスタイルマガジンのWEB、雑誌、SNS、ポッドキャストを、日頃から応援していただき、ありがとうございます。年末年始は、編集部にとってもしばしの休息期間です。読者の皆さまも、ようやくコロナ禍が収まって、故郷に帰省しての家族の団らんや友人との再会を楽しんでいらっしゃることと思います。

浅間山に雪が積もりはじめたころに、軽井沢に出かけてきました。東京から移住したモデルの渡辺 剛(わたなべたけし)さんを訪ねたのです。家族3人で追分に暮らし、隣町の御代田にある畑を耕し、老舗のパン屋さんの厨房でも働いています。モデルの活動もしっかりと続けながら、やりたくてもやってこなかったことにひとつひとつ取り組んでいるのです。2008年にアエラスタイルマガジンの創刊号で表紙を飾ったときに29歳だった渡辺 剛さんも、いまや44歳。「いまはまだ探り探りで、道の途上です」と照れながらも、やっていることが繋がる将来の像を語る彼の表情には、ファッション撮影をしているときとはまた違った輝きがありました。

アエラスタイルマガジンを創刊してから、16回目の新春。長い歳月は、いろいろな変化をもたらしました。モデルたち、誌面やWEBコンテンツをつくる多くのスタッフ、編集部員、ひとりひとりのエピソードを語っていくと話が尽きません。わたし自身もまた、道の途上です。先日、20年ほど仕事をご一緒してきたフォトグラファーから「いまの山本さんが最終形態ですか?」と尋ねられました。質問の意味がわからずにいると、「いろんな雑誌をやって、編集だけではない仕事もしてきて、この後も変わるのですか」と問われたのです。正直に答えるならば、自分の最終形態はいまだ見つからず。ココロの声に耳を澄ましながら、進むしかありません。

ビジネスパーソンの働き方やライフスタイルにも、変化があったことでしょう。コンフォタブルな仕事着を着る機会が増えた一方で、大切な会議などには勝負服としてスーツで臨んでいるという声も聞きます。週末に旅に出かけるシーンでは、パートナーと洋服やバッグを共有するシェアウエアの考え方も広がっているようです。そうしたリアルな声にしっかりと応えていくアエラスタイルマガジンの役割は、いまも変わりません。

このアエラスタイルマガジンWEBのコンテンツで、雑誌の誌面で、そしてリアルなイベントでも。読者の皆さまに、お目にかかれるのを楽しみにしています。


2024年 元旦
アエラスタイルマガジンWEB編集長
山本晃弘

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