特別インタビュー
冬のジュエリーはニットとの質感の違いを楽しみたい。
【YUとジュエリー、ニットを添えて。】
2024.02.07
日本での活躍も目覚ましいYUが、美しきジュエリーたちと再び共演。新たなキャストにニットを迎え、異素材を組み合わせる楽しさを堪能する。
なにかが違う……。半年ぶりにYUさんに会った感想だ。28歳の男性には少し失礼かもしれないが、より大人っぽく精悍(せいかん)な顔つきになったというか。とにかく半年前とは、なにかが違うと感じたのである。実際にジュエリーを着けてカメラの前に立つと、表現力もさらに磨きがかかっていた。おこがましいと思いながらもそれを本人に伝えてみると、「日本でもまれたんですかね」とひと言。確かに最近のYUさんは、日本でも目覚ましい活躍を見せている。ABCテレビ・テレビ朝日系『何曜日に生まれたの』では、ヒロインの同級生・雨宮純平役を好演。俺様(おれさま)キャラをミステリアスに、かつ魅力的に演じて話題を集めた。また、現在U‒NEXTで独占配信中のドラマ『MALICE』では、初の刑事役にも挑戦している。記録的な猛暑の中でさまざまな役を演じながら、役者としても人間としても成長し、それが顔つきやちょっとした仕草にも表れたのかもしれない。だから以前よりも大人っぽくたくましくなったと感じたのだろう。
物質的には硬質なジュエリーに対し、見た目も着心地も柔らかく優しいニットを合わせる。今回の撮影では、そんな質感のミスマッチが特に印象的だったとYUさんは語る。
「ジュエリーとニットは、見てわかるとおり対極にある質感ですよね。それなのに組み合わせても違和感がなく、逆にそれぞれの魅力がさらに引き立っていると感じました。今回はシルバーやホワイトゴールドなど、どちらかというとクールな印象のジュエリーが多かったので、より質感の違いを強く感じられたからかもしれません。実は一昨年から凝ったデザインのニットにハマっているので、この組み合わせはプライベートでも実践したいですね」
普段はどんなスタイリングにもなじむ、きゃしゃでシンプルなジュエリーを好むYUさんにとって、主役級の存在感を放つボリュームがあるデザインであることも新鮮だったという。
「ここまでボリュームがあるジュエリーはあまり着けないですが、すごく映えますね。存在感もあるのでシンプルなデザインのニットでも目を引く着こなしに仕上がりますし、そのバランスも絶妙。ボリュームがあるだけでなく、美しさや繊細さも感じるデザインだったので、僕自身のテンションも上がりました」
対極にある質感でありながら、互いの魅力を際立たせて絶妙に調和するジュエリーとニット。こんな冬ならではのジュエリーの楽しみ方も乙ではないか。
YU(ユー)
愛知県出身。大学進学を機に、台湾へ移住し、2018年に台湾の芸能事務所の研修生となり、語学・芝居・音楽を学び、2021年放送の『We Best Love 永遠の1位/2位の反撃』にて、ジョウ・シューイー(周書逸)役を務め、初主演でドラマデビュー。同作の挿入歌も担当し、ミュージシャンとしても活動している。2021年8月から日本での活動も開始し、2022年10月には日本テレビ系 土曜ドラマ『祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~』にて日本ドラマ初出演を果たす。2023年8月スタートのABCテレビ/テレビ朝日系『何曜日に生まれたの』雨宮純平役、現在配信中のU–NEXT制作ドラマ『MALICE』にも出演し日本での作品も続く。日本楽曲『夢中』が好評配信中。
Photograph:Tetsuya Niikura(SIGNO)
Styling:Kohei Kubo(QUILT)
Hair & Make-up:Mizuho(Vitamins)
Text:Kyoko Chikama