接待と手土産
「Bocchi」のピーナッツペースト。
すべて実食! 自慢の手土産 #128
2024.02.29
自然の恵みを受けた千葉県産の落花生を、おいしいペーストに。
甘くて香ばしくてコクがあって、塗るだけでおいしくなるピーナッツペーストは、パンのお供に欠かせない。しかもタンパク質、食物繊維、ビタミンE、マグネシウムや亜鉛などのミネラルと、体にうれしい栄養素を豊富に含む健康の味方で、わが家の常備品。特にこのところハマっているのが「Bocchi」のピーナッツペーストだ。
落花生といえば、国内生産量の80%を占める千葉県産。なかでも九十九里はさんさんと降り注ぐ太陽の光と潮風、砂まじりでミネラル豊富な土壌が、香り豊かで味わい深い落花生を作り出す。その九十九里の落花生のみで作ったピーナッツペーストだ。ナッツが大好物の私としては、ガリガリとした食感の粒を残したものが好みなのだが、Bocchiのペーストは、ピーナッツの味わいが濃くて、粒あり粒なしどちらも甲乙つけがたい。
粒なしには、さらに加糖と砂糖不使用の2種類があり、私はもっぱら後者。自然な甘さがすごくいい。お決まりの食べ方は、サンドイッチ用の薄切り食パンを1枚目はトーストせずにふかふかのまま、たっぷりと粒ありを、もう一枚はカリッとトーストして、粒なしを同じくたっぷりと塗って、コーヒーと共に楽しむ。とにかく滑らかさにこだわったというだけあって、味わいは濃厚なのに、サラリと塗れて扱いやすい。
Bocchiのピーナッツペーストに使用しているのは、近隣の契約農家が丹精込めて育てた落花生のみ。Bocchiというブランド名は、野積みされた落花生を指す千葉の方言らしいが、機械乾燥が主流の今も、畑に野積みして約1カ月間じっくりと乾燥させている。これこそがおいしさの秘訣なのだそうだ。恵まれた土壌で育てられた上質な落花生のポテンシャルを、手間を惜しむことなく最大限に引き出している、そんなピーナッツペーストがおいしくないわけがない。
オーナーの加瀬宏行さんの実家は3世代、70年間落花生と向き合ってきた。Bocchiを立ち上げたのは2015年。当時、高齢化や市場価格の変動などで毎年少しずつ減っていく生産者と、年々不安定さを増す落花生の収穫量という現実に危機感を抱いたという。なんとかそれにストップをかけ、次世代につなげたいと、まずは生産者と対等に話ができるように、耕作放棄地などを購入して、自ら落花生の栽培を始めた。さらに機械化と農作業の効率化に取り組むと同時に、農業体験やイベントを通じて生産者と消費者の輪を広げる活動も行っている。ピーナッツペーストの小さなひと瓶には、加瀬さんのそんな熱い思いが詰まっているのだ。
ギフトには、粒ありと粒なしの両方が楽しめる「Bocchi畑で採れたギフトボックス3個セット」がおすすめだ。ペースト2瓶に加えて、殻付きの落花生も同梱されていて、これがこうなるのかと愛(いと)おしくなるはずだ。
Bocchi(株式会社セガワ)
千葉県旭市神宮寺8323-6
価格/Bocchi畑で採れたギフトボックス3個セット3432円 ※税込み・送料別
問/0479-67-3566
https://bocchi-peanut.jp/