接待と手土産

「木村硝子店」のグラス。
すべて実食! 自慢の手土産 #129

2024.04.04

「木村硝子店」のグラス。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #129

プロが絶対の信頼を寄せる老舗メーカーの逸品。

今週から「すべて実食! 自慢の手土産」の番外編として、食べ物以外で贈って喜ばれる厳選アイテムを5回に分けて紹介します。

筆者のギフト選びは、家族や親戚あてのもの、結婚や出産などの特別なお祝いを除けば、“消えもの”が基本。もしそれ以外で選ぶときは、小ぶりで邪魔にならない、でもちょっと日常を豊かにしてくれる、そんなアイテムをセレクトするようにしている。

今回紹介するのは、贈るたびに「喜ばれた!」と、毎度実感させてくれる「木村硝子店」のグラスだ。木村硝子店と言えば明治43年の創業。プロ仕様のガラス製品を扱う100年以上の歴史を持つ東京・湯島の老舗ガラスメーカーだ。意外にも自社工場は持たず、創業当時から国内外の職人や工場と協力しながら、オリジナルの製品を作り続けている。特にデザイン性が高く、高品質なグラスは、航空会社のファーストクラスをはじめ、多くのホテルやレストランに採用されている。

プロ仕様だけあって、用途に応じた形やサイズのバリエーションの充実ぶりには目を見張る。シンプルなものから、ちょっとユニークな独自デザインのものまで、とにかくどれもこれも洗練されていて、しかも使用感が抜群だ。私自身も、「バンビ」と「タンブラー」を長く愛用していて、使い勝手の良さは体験済み。日常使いにも、たまのホームパーティーにも大活躍する。

「バンビ」に出合うまでは、ステム(脚)の長いワイングラスをずっと愛用していたが、普段使いには、ステムが短くてコロンと丸みを帯びたかわいらしい姿と、コンパクトさがしっくりとくる。加えて、ワイングラスを選ぶときの必須条件にしている飲み口の薄さもいい感じだ。

ビールをはじめ、ロングカクテル、水割り、ジュースなど幅広いドリンクに対応する「タンブラー」は、その分、種類も非常に多いが、たまたま見つけてひと目ぼれし、即買したのが「コンパクト」シリーズの「5ozゾンビー」。超極薄で透明度が高く、ものすごく軽いから、飲み物を直接手に持っているような不思議な感覚にとらわれる。熟練の職人の手によって吹き上げられたグラスの薄さは1mmにも満たないそうだ。ビール用には少し小ぶりと言われるかもしれないが、一気に飲み干せるサイズ感も気に入っているし、日本酒にも合う。あるようでない、独特の品格があるのだ。

どのグラスにも共通するのが、口当たりのよさ。ドリンクが魔法のようにおいしくなる。マシンメイドのものもあるが、ハンドメイドならではの手作り感が個人的には好みだ。シンプルかつベーシック、上品なたたずまいで日常生活を華やかに彩ってくれる、あるだけで気持ちが弾む木村硝子店のグラスは、人もシチュエーションも選ばずに贈ることのできる、とっておきの逸品だ。

1050_手土産_木村硝子_包装

木村硝子店・直営店
東京都文京区湯島3-10-4
営業時間/12:00~19:00
定休日/日曜日~水曜日
価格/バンビ 11ozワイン8030円、コンパクト 5ozゾンビー1870円 ※税込み
問/03-3834-1784
https://zizi.kimuraglass.jp/

<<すべて実食! 自慢の手土産 「Bocchi」のピーナッツペースト。

過去の手土産の記事はこちら

買えるアエラスタイルマガジン
AERA STYLE MARKET

装いアイテム

おすすめアイテム

あなたへのおすすめ

トレンド記事

  1. 俳優・町田啓太、イタリアの空の下で。<br>─トッズのクリエイションを知る旅へ─

    俳優・町田啓太、イタリアの空の下で。
    ─トッズのクリエイションを知る旅へ─

    週末の過ごし方

    2024.11.13

  2. 『Mr.&Mrs.スミス』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #85

    『Mr.&Mrs.スミス』
    いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #85

    週末の過ごし方

    2024.11.14

  3. 「おつな」のツナのオイル漬。<br>すべて実食! 自慢の手土産 #140

    「おつな」のツナのオイル漬。
    すべて実食! 自慢の手土産 #140

    接待と手土産

    2024.11.14

  4. “カルト的人気”のワインを求め、<br>いざ、南イタリア・プーリアへ。

    “カルト的人気”のワインを求め、
    いざ、南イタリア・プーリアへ。

    週末の過ごし方

    2024.11.20

  5. 新生MUJI Laboのコスパ最高で<br>エコ&エシカルなジャケット<br>ファッショントレンドスナップ205

    新生MUJI Laboのコスパ最高で
    エコ&エシカルなジャケット
    ファッショントレンドスナップ205

    カジュアルウェア

    2024.11.14

紳士の雑学