コート
配色のカラーブロックが視線を集める、
ラブレスのトレンチコート。
2024.03.15

春の始まりを表す「初春」とは、立春過ぎから3月上旬あたりを指す季語。やわらかな日差しに照らされ、日中13℃~15℃前後を記録するこの時期に活躍するのが薄手のスプリングコートだ。素材感やカラーも含めて春らしく軽快なたたずまいは、さっとはおるだけで装いをおしゃれに仕上げてくれる。王道のトレンチやステンカラーをはじめ、ミリタリーコートにテックアウター……etc.。多種多様なデザインがあるなかで、この春に着たいおすすめの1着を日替わりで紹介する。
「ラブレス」オリジナルのトレンチコートは、素材に繊維の中央が空洞になった中空糸で織り上げたポリエステルを採用。手触りのいいトロミ感がありつつ、かなり軽量なのでコンフォートな着心地を約束する。ガンパッチやウエストベルトといった従来のディテールを踏襲しつつ、コントラストを利かせたカラーブロックでコンテンポラリーな一枚に仕上げた。内側の生地端には、配色のパイピングをあしらうなど、脱ぎ着したときの見え方にもこだわりが。ゆったりとしたリラックスフィットは、バサっとはおるだけでも様になる。生地の特性や軽やかな仕立てを考えるとアウター使いだけでなく、ロングシャツ感覚で着られるとあって春を過ぎても活躍してくれそうだ。
ガンパッチを配色にすることで、アシンメトリーなデザインを強調。運動性を考慮したラグランスリーブは肩幅を強調せず、すっきりとした印象に映る。 雨水を落とすアンブレラヨークもコントラストカラーにすることで、デザイン的なアクセントに。深めに取ったセンターベントは、足さばきのよさがスマートな所作につながる。
問/ラブレス青山 03-3401-2301
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato