カジュアルウェア
気分を高揚させるきれいな色のカーディガン。
タイプ別に選ぶおすすめ“春ニット”
2024.03.25
防寒性重視のヘビーアウターはもうそろそろおさらば。おしゃれがぐっと楽しくなる季節だが、スウェットやフーディだと何か物足りない。そんなときに選ぶべきは、楽に着られるのに上品にも装える春ニット一択だ。1着で様になるだけでなく、スプリングコートやライトアウターのインナーとしても活躍するこの時期のユーティリティーアイテム。そこで、今期おすすめの一着をタイプ別に紹介。第2回は、着こなしの幅を広げるカーディガンをチョイス。なかでもトーンの異なるさまざまなブルーを厳選した。
ラルディーニ
鮮やかなターコイズカラーが、装いに洗練さをもたらす一着。通気性や吸湿性に優れたコットン生地は、日中ぽかぽかとした陽気に包まれ、日が暮れたら肌寒くなるこの季節、特におすすめ。ボディーの繊細な編み地と袖口や裾のリブ編みも好相性で、大きめに取ったVネックが洒脱なムードを演出する。高度なテーラリングテクニックに定評のあるブランドだけに、袖を通したときの美しいシルエットは出色。
タリアトーレ
ざっくりとしたクロシェ編みで、透け感を出したVネックカーディガン。難易度が高そうなアイテムだが、ブルーグレーのような上品な色合いで無理なくスタイルに採り入れられる。吸湿性に優れたコットンに加え、通気性のある編み柄で初夏まで長く着られるのもポイント。コンパクトな着丈や長めに取ったリブなど計算されたバランスや卓越したパターンメイキングが生み出す立体的なフォルムは、着る人をエレガントに見せてくれる。
オーラリー
まるで霞をまとったかのような薄手の生地は、キッドモヘアの極細のタム糸を使用し編み立てたもの。モヘアのふんわりとしたタッチを残しつつ、チクチク感のないなめらかな着心地に。奥行きのある繊細な表情と上品な透け感は、合わせるインナー次第で多様な印象を付与する。柔和なターコイズカラーとミルク色のボタンも好相性。一見すると派手なようだが、上質なクオリティーも含めて年齢を重ねた大人にも似合うエイジレスなニットだ。
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato