週末の過ごし方
なじみの街、浜松町「東海飯店」で
MCマッチ!?が餃子を頰ばり“生トーク”!
マッチと町中華。【第11回】
2024.03.29
どんなときでもギンギラギンに人生を謳歌するマッチがあの町、この町の味アリな中華料理店をめぐりながら、ラーメンをすすり、ときにはビールを飲みながら餃子を頬張る、わんぱくな大人のための食の探訪記。今回はマッチもラジオの収録でたびたび訪れる浜松町の人気店へ。名物の餃子を味わいながら“素語り”するマッチの軽妙なトークに注目!
若い世代のテレビ離れがたびたび話題にのぼるなかで、ラジオの人気が再燃しているという。理由のひとつは「“推し”との距離の近さを感じられる」こと。我らがマッチのラジオMC歴は、なんと43年以上。デビュー曲の発表もラジオで行なったというマッチは、いまも2週間に1度は収録のために浜松町の文化放送を訪れる。今回はなじみの町で25年続く『東海飯店 浜松町・大門本店』で、マッチの“生トーク”を聞いてみることに。いつもどおり、まずは冷えたビールで乾杯!
100種以上の料理が並ぶメニューを眺めながら「餃子は絶対に食べたいね」とリクエスト。店のスタッフに茄子の唐揚げをすすめられ「ビールに合いそうですね」と興味津々。しばし、メニューとにらめっこ。好物のスーラータン麺を見つけて「そういえば、昔ラジオの番組でも田町のめちゃ辛いラーメン食べに行ったな。激辛ストリートというのがあって。なにせ、文化放送の偉い方よりも僕のほうが“社歴”が長いので(笑)、いろいろな経験をさせてもらいました」と懐かしそうに目を細める。
現在は、さまざまなジャンルに通じたひとをゲストに招き、その世界を深掘りする『RADIO GARAGE』という番組のMCをつとめるマッチ。好奇心全開で繰り広げるトークで、長年のファンはもちろん、幅広い世代のリスナーの心を掴んでいる。
「多くのメディアがあるなかで、ラジオが若いひとたちにも人気と聞くと嬉しくなります。町中華もそうだけれど、ここ数年は古き良き昭和の世界観が注目を集めているよね。その時代を生きた世代としては、その頃のトレンドや文化が素敵なものとしてあらためて受け入れられていることは喜ばしいです。ラジオって映像がないぶん、想像力が刺激されるし、いい意味ですごくアナログな心の交流ができる場所だと思う」とマッチ。
茄子の唐揚げに「これ、すごく美味しい! ラジオ収録の合間のおやつにしたいくらい(笑)」と言いながらビールをおかわり。先代オーナーからレシピを受け継いだという餃子は、黒毛和牛を贅沢に使った自慢の一品。たっぷりの餡でパンッとふくらんだ餃子を頬張り「すごく充実感のある餃子。これは、もう餃子というよりも肉をそのまま食べているくらい旨みが濃いし、満足感がすごい」と絶賛。
日本のエンターテイメント界の先頭を走り続けてきたマッチには思うところがあったようで「ひとの心を動かすのは簡単なことではないけれど、料理でも食べるひとをしあわせにしたい、驚かせたいという気持ちが伝わってくると感動します」と話す。ライブでもテレビの歌番組でも、ラジオでもマッチはつねに全力投球。オフ以外で少しだけ気を抜けるような時間はあるのだろうか?
「それは僕も人間ですから(笑)。仕事はどんなときでも気合100%というのは大前提だけれど、ラジオはもう少し本音ベースでやらせてもらっているかな。そういうゆるりとした雰囲気もラジオの魅力だと思うから。文化放送がまだ四谷にあったときに、四谷怪談にちなんでお岩さんを探す、みたいな企画をやったんだけれど、そういう肩の力が抜けるような友だちとくだらない会話しているときみたいな自然体な感じってシンプルに心地いいよね。僕はいまは日曜の昼間(の番組)だけれど、昔は夜にやっていたこともあって。当時からぎりぎりの本音トークで喋っていました(笑)」
「僕のおばあちゃんに忙しくて電話できないときもラジオを聞いてくれて、元気そうでよかったと安心してもらえたりね。振り返るとやさしい気持ちになる思い出がラジオにはたくさんある。僕のラジオを聞いてくれたひとが少しでも楽しい気分になったり、元気になってくれたら長く続けてこられて、本当によかったなと思う」
熱々のスーラータン麺をすすりながら「酸味もきいているけれど、ほっとする味。飽きがこなくて何度でも食べたくなる。ラジオの帰りに茄子の唐揚げと餃子とこの麺でおつかれさま会したいね」とマッチ。最後は入り口の巨大なパンダのぬいぐるみとハグ。「お腹もパン“パンだ”(笑)」と舌好調なマッチなのであった。
東海飯店 浜松町・大門本店
東京都港区芝大門2-4-18
TEL/03-6403-4697
11:00~15:00、17:00~22:30(平日以外は21:30まで)
不定休 200席
近藤真彦(こんどう・まさひこ)
1964年生まれ。歌手、俳優、レーシングチームオーナー兼監督、実業家。1979年テレビドラマ『3年B組金八先生』でデビュー。1980年以降はソロ歌手として、『スニーカーぶる~す』『ギンギラギンにさりげなく』『ハイティーン・ブギ』『ケジメなさい』『愚か者』などなど、ヒット曲を多数発表。現在もコンサートやディナーショーで多くの観客を魅了し、そのスター性は健在。
NEWS!
<マッチと町中華。>ステッカーが完成!
マッチさんが訪れた店舗には、ご本人からオリジナルステッカーをお配りすることになりました。記事掲載された店舗に足をお運びの際は、このステッカーを探してみてください!
Photograph: Akira Maeda(MAETTICO)
Styling: Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-up: GONTA(weather)
Text: Keiko Kodera