小物
【SONY(ソニー)のウェアラブルクーラー】
来たるべき猛暑を乗り切る日焼け予防&“涼やか”アイテム。
2024.07.08
気象庁の長期予報によると、今年の夏もどうやら災害級の暑さになるという。それは、東京で「猛暑日」(最高気温35℃以上の日)が、観測史上初めて22日を記録した昨年に匹敵するほどであり、文字どおり“命に関わる暑さ”が連日続くことも予想される。とはいえ、通勤や外回りなど、灼熱の太陽のもと大汗をかきながら活動しなければならないのが、ビジネスパーソンの悲しい性(さが)。自分の体は自分で守るべく、酷暑に負けない美容アイテムと“涼やか”グッズを全5回にわたって紹介する。
梅雨も明けきらぬうちから、連日の猛暑で気力、体力ともに疲弊している人たちにとって、まさに“福音”であり、救世主となり得るのが今回紹介するソニーのウェアラブルクーラー「REON POCKET」だ。4月に発売した最新モデルは、雑誌の小さな記事や口コミをきっかけにその評判は瞬く間に広がり、公式オンラインストアでは6月半ばから末まで品切れ状態が続いたほど。
オフィシャルサイトの説明によると、「REON POCKET」とは、本体接触部分の体表面を直接冷やしたり温めたりすることのできるウェラブルサーモデバイスのこと。縦11.7×横5.5cmの本体と手のひらサイズのセンシングデバイス「REON POCKET TAG」が基本セットで、スマートフォンのアプリから操作できる。付属のネックバンドを使って首元に固定した本体が、レベル1〜5の5段階(WARMモードは4段階)で冷却機能を提供し、上部に取り付けられたエアフローパーツが衣服内の吸熱を促すという仕組みだ。
その効果は歴然で、例えば室温35℃の環境下であれば、レベル5を使用した場合、5分後には体表面温度は23℃まで下がるという(室温30℃の場合は21.2℃)。首元が体のなかでも冷感を感じやすいこと。加えて、本体が冷却を維持するための空気循環の効率から導き出されたのが、このかたちであり配置なのだ。
ネックバンドを使って首下に沿わせる形状は、同時にスマートな見た目にも寄与する。肌着とYシャツの間に本体を固定して、タグを胸ポケットに収納すれば、正面からは装着しているのを気づかれないほど違和感がない。また、先代機種と比べて本体から発生する動作音を約5分の1にまで軽減。静音性がぐっと向上したことで、通勤電車内はもちろん、静かなオフィス空間でも気兼ねなく使うことができる。
また、「REON POCKET TAG」との連携機能を使えば、直射日光の検知機能が高まり、天候や気温、湿度などの環境変化に合わせて自動で最適な温度に調整。いちいちスマホでアプリを立ち上げる必要すらなくなるのだ。約170分のフル充電であれば、駆動時間は約7.5時間(レベル4設定)なので、通勤から退勤までのほとんどの時間をカバーする。当然、クーラーの効いた室内にいるときは自動的にレベルを下げてくれるので、実際には活動時間のすべてをカバーしてくれるはずだ。
ただ、熱中症対策として使用するものではないことは、オフィシャルサイトでも注意喚起されている。そのため、直射日光を防ぐ日傘と併用することがおすすめだ。装着する仕草も含めて、秘密道具的なプロダクトは、どこか童心をくすぐられるものがある。何より、大熱波という迫り来る自然の脅威に人類の英智とアイデアで立ち向かうなんて気分はさながらSF映画のようだ。“人間をなめるな”の気概でこの酷暑に打ち勝ちたい。
問/REON POCKET reonpocket.sony.co.jp
掲載した商品は税込み価格です。
Text: Tetsuya Sato