スーツ
すべてユニクロ。賢くリーズナブルに装う令和のビジカジスタイルvol.3
2024.08.20
いまや日本国内のみならず、海外でも厚い支持を集めるユニクロ。適度にトレンドを押さえたカジュアルベーシックなイメージを抱く人は多いだろうが、実はビジネスシーンに適したドレスアイテムも豊富に展開している。そこで、オール ユニクロ製品で、夏から初秋に向けたオンスタイルのコーディネートを組んでみた。賢く時代を生き抜く現代のビジネスパーソンにとって、ユニクロという選択肢もビジネスウエアのニュースタンダードとなる。
クーラーの効いたオフィスでデスクワークを行う場合、手軽に温度調整できるはおりのアイテムを一着は持っておきたい。必ずしもジャケット着用が求められない職種や職場ならカーディガンがおすすめだが、ビジネスシーンで着用するのは、ややカジュアルで心もとないのも事実。
こんな悩みを一度に解決してくれるのが、ユニクロで人気の「ミラノリブシャツカーディガン」だ。フロントはボタン仕様だが、襟付きの端正な雰囲気できちんと感も担保。身頃から裾まで編み地を統一し、リブを排した上品なデザインは、ビジカジスタイルにもおあつらえ向きである。ボタンの開け閉めでずいぶん表情も変わるので、レイヤードを楽しめるというファッション的な面白さも併せ持つ。
今回は、ネイビーを選んでインナーにはクリストフ・ルメールが手が掛ける「ユニクロ ユー」の白Tを合わせた。一見すると普通のコットンTシャツのようだが、実はドライ機能を有し、汗が乾きやすく、ストレッチ性を備えた「エアリズム」素材のもの。やや首元が詰まったネックの表情や、ドロップショルダーの五分袖とワイドフィットのシルエットは下着感もなく、1枚で着てもサマになるのがポイント。「ルメール」の特徴的な色出しとも言える優しい中間色など、全9色からなる豊富なカラーバリエーションも魅力だ。
パンツは、前回も使用した「タックワイドパンツ」のグレーをチョイス。ビジカジを意識してベルトを着用しているが、ウエストゴム&ドローコード仕様なので、ワイドフィットのTシャツをタックインしてもすっきりと収まる。パンツは縦にも横にも伸びる2WAYストレッチ機能を備えており、軽やかなシャツカーディガンも含めて実に快適な着心地は、ストレスなく仕事に集中できそうだ。
程よく肩の力が抜けたビジカジスタイルは、見た目にも気負いがなく、どこか心の余裕を感じさせる。たまには、ジャケットを脱いでこんな装いに挑戦してはいかがだろう。
問/ユニクロ 0120-170-296
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato