スーツ
すべてユニクロ。賢くリーズナブルに装う令和のビジカジスタイルvol.4
2024.08.27
いまや日本国内のみならず、海外でも厚い支持を集めるユニクロ。適度にトレンドを押さえたカジュアルベーシックなイメージを抱く人は多いだろうが、実はビジネスシーンに適したドレスアイテムも豊富に展開している。そこで、オール ユニクロ製品で、夏から初秋に向けたオンスタイルのコーディネートを組んでみた。賢く時代を生き抜く現代のビジネスパーソンにとって、ユニクロという選択肢もビジネスウエアのニュースタンダードとなる。
学生であれば、企業のインターンシップや大学のOBを訪ねる会社訪問、社会人であれば新規プロジェクトのキックオフミーティングや取引先との引き継ぎの顔合わせ。なにもかしこまる必要はないが、TPOを意識するならやはりジャケット着用が望ましい。清潔感のあるきちんとした装いは、相手の警戒心を解き、好印象を与えるという自身を守る“鎧(よろい)”となり得るからだ。今回はクリーンにまとめたジャケットスタイルで、若者らしい爽やかさやフレッシュ感を強調した装いを紹介しよう。
メインとなるジャケットは、本連載ではおなじみの「感動ジャケット」をチョイス。コットンライクのベージュカラーは、堅苦しさがなく学生や新社会人でも「スーツに着られている」ような“よそ行き”感もない。軽量かつ高いストレッチ性を備えているので、普段ジャケットを着慣れない若い世代でも常に快適に過ごすことができる。加えて、家庭の洗濯機で洗えて、速乾機能まで有するイージーケアは、特にビジネスウエアの手持ちが少ない学生にとっては有り難いはずだ。
共地の「感動パンツ」も含めて、汚れたらこまめに洗濯するように心掛けておけば、清潔感はしっかりと保たれる。ベルトは、肩肘の張らないジャケットスタイルに合わせて「レザーコンビネーションメッシュベルト」を選んだ。カジュアルな面持ちだが、コットンのメッシュベルトとは違い、レザーの表情が品の良さを加味する。ここで注意したいのが、ベルトとシューズの色をそろえること。今回はブラウンのベルトなので、ドレスのルールに従えば茶系のシューズが正しい。「どっちでもいいのでは?」と思うかもしれないが、こういった基本の“キ”を覚えておくと、社内のうるさ型の先輩に一目置かれるかもしれない。何より、こうした装いのルールやマナーを知ると、おしゃれがもっと楽しくなる。
インナーには、「エアリズムコットンフルオープンポロシャツ」を合わせた。ドライな肌触りと接触冷感機能といったエアリズムの利点はそのままに、端正なワイドカラーと台襟付きでビジネスシーンにも最適。適度なハリ感があるのでスッキリとしたシルエットを保持しつつ、絶妙な着丈でタックイン/タックアウトどちらでも様になる。
もし、ジャケットとパンツがひと組しかなくても、インナーを替えれば雰囲気はガラッと変えられる。もう少し堅い職種であればドレスシャツでタイドアップするもよし、逆にもっとカジュアルな装いでもOKならTシャツでも構わない。どちらにせよ、ユニクロなら幅広いバリエーションをそろえているので、着用するシーンやシチュエーションに応じて選びたい。
こんな清潔感のあるジャケットスタイルであれば、まずは第一印象をクリア。インターシップにしろ、取引先との最初の商談にしろ、あとは自分のできるパフォーマンスを発揮するだけだ。幸運を祈る!
問/ユニクロ 0120-170-296
掲載した商品は税込み価格です。
Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Tetsuya Sato