週末の過ごし方
猪熊弦一郎デザインを40年ぶりに復刻！
ダイニングテーブルセットの発売を記念して、
中村谷ショップで展示会を開催予定。
2024.10.16
1917年の創業以来、多くの著名な画家に愛されてきた老舗画材店「月光荘画材店」は、昭和期を代表する画家の猪熊弦一郎（いのくま げんいちろう）氏と共同で商品開発を行ったダイニングテーブルセットの復刻発売を記念して、展示会「猪熊弦一郎×月光荘 再会の食卓」を10月18日（金）から11月4日（月・祝）まで、香川県高松市の中村谷ショップで開催する。
復刻版とオリジナル版それぞれのダイニングテーブルセットや、猪熊氏と月光荘の往復書簡と開発エピソードの展示をはじめ、月光荘製品の販売やワークショップなども開催予定。
テーブル ¥656,700、チェア ¥259,600
テーブルのサイズ：W1214×D988×H642mm チェアのサイズ：W395×D405×H1085mm
納期：テーブルとチェア共に約1カ月程度（受注生産)
「月光荘画材店」の創業者である橋本兵蔵（はしもと ひょうぞう）と猪熊弦一郎氏は親友であり、スケッチブックやポストカードなど月光荘製品の多くを共にものづくりしてきた。そのうちのひとつが無垢材を使った組み立て式のダイニングテーブルセットとなる。
制作を手がけたのは、香川県で170年以上の歴史を誇る家具専門店「中村谷」。当時のスケッチや手紙から忠実に制作意図をくみ取って図面化されており、質実剛健でユーモアのあるデザインが復刻した。
機能的かつユニークなデザインの木組みと、トレードマークのホルンマーク。 
月光荘のオーナーである日比家に現存する、オリジナル版のダイニングテーブルセット。
猪熊氏の家具デザインとしては珍しい、民藝の流れをくむ素朴で土着的なたたずまいが特徴で、低い目線を好む日本人の民族性を意識し、天板も椅子の座面も低めに設定。あえて節の表情を出すため木裏を表にし、製品それぞれに個性が出るよう、チェアの座面をランダムに木取りした。さらに、テーブル左右の引き出しは、同じ個所から木取りすることで美しい木目の流れを楽しむことができる。
復刻家具を通じて、職人による本物のものづくりと猪熊氏のデザイン哲学が交わることで生まれた木工家具の美しさを、広く伝えていきたいと考えている。
猪熊弦一郎 × 月光荘 再会の食卓
会期：2024年10月18日（金)～11月4日（月・祝)
会場：中村谷ショップ
住所：香川県高松市鍛冶屋町１-10
電話番号：087-851-2232
営業時間：10:00〜18:00（日曜日と祝日のみ11:00〜18:00）
定休日：月曜日(祝日の場合は翌日が定休日)
https://www.nakamuraya-co.jp/
掲載した商品はすべて税込み価格です。
取材協力／月光荘
Text：AERA STYLE MAGAZINE
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