腕時計
「ロレックス ブティック 表参道」がオープン。
RCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムとは⁉
2024.11.08
2024年11月2日、「ロレックス ブティック 表参道」がオープンした。地下1階、地上2階の3フロアで構成されるブティックの総面積は500平方メートルを超える。表参道の並木によく映えるブランドカラーのグリーンのファザードには、腕時計のベゼルから着想を得たデザインが外壁に施されている。
表参道は、パリのシャンゼリゼ通りやニューヨークの5番街などと並ぶ世界でも有数のブランド街として知られている。東京のもう一つの雄である銀座がクラシックな街であるのに対して、原宿と青山を結ぶ表参道は、よりファッショナブルな印象。ラグジュアリーブランドの日本支社長に就任した方から、「表参道にブティックをオープンさせるのが自分のミッション」という言葉を何度も聞いたことがある。明治通りから青山通りに向かういい場所で、広いファサードがとれる優良物件を確保するのがそうとうに困難であるのは想像に難くない。表参道エリアに初出店となるロレックスの登場で、ラグジュアリーブランドの最後のピースが揃ったと話題になるだろう。
1階フロアに入ると、グリーンとベージュの色に包まれて、ファサードの彩りがそのまま注ぎ込まれたような印象。豊富な知識を持つアドバイザーから、展示されているロレックスの腕時計の説明を聞けるのが嬉しい。ただし、「購入したいとなった場合には、改めて予約が必要」なので注意が必要だ。
購入目的の予約をして来店すると、地階のプライベートな空間に案内される。トレーに乗せられて出てくる腕時計を手に取りながら吟味する瞬間は、至幸の時となるに違いない。また、このフロアに併設されたサービスカウンターにはロレックス独自の高度なトレーニングを受けた技術者が在籍し、オーバーホールはもちろん、ブレスレットの調整やクリーニング、時刻調整にいたるまで、時計と永く付き合っていくためのアフターサービスを享受できる。このあたりは、ロレックスがブランド哲学の一つとして掲げている「Parpetual(パーペチュアル=永続性)」の言葉と見事に符合する。1階から地階へと降りる階段のドライエリアに配されているのは、常緑の松とロレックスのベゼルのフォルムで整えられた苔の丘。日本文化への敬意を感じるおもてなしの設えに驚かされるが、「不老長寿の象徴である松は永続性のシンボルですから」という説明を聞くと、ここにも「Parpetual」の意味がこめられている。
2階には、さらなる驚きが用意されている。待望のRolex Certified Pre-Owned(ロレックス認定中古時計)プログラムが遂にスタート。このRCPO(ロレックス認定中古時計)プログラムは、2022年に本国スイスで提供が開始され、日本では、こちら「ロレックス ブティック 表参道」が同プログラムを提供する最初のブティックとなる。
注目度の高いRCPOプログラムの特徴を、ここで改めて明記しておこう。初回販売より3年以上経過したモデルに熟練した技術者が、精度・耐久性・防水性能などの検査を行う。厳格な品質基準を備え、真正性が保証されたRCPOウォッチには、販売日から新たに2年間の国際保証が適用される。「ROLEX Certified Pre-Owned」のプレートを掲げた正規品販売店でのみ購入できるというプログラムである。
二次流通市場において腕時計の価格があまりにも高額になったために、腕時計を本当に愛する人たちが入手しづらい状況を生み出してしまった。それは、あらゆるブランドにとっても望ましい状況とは思えない。そうしたなか、腕時計業界のリーダーであるロレックスが、こうした取り組みを始めることに注目したい。RCPOプログラムの日本導入に際して、ロレックスは以下のようなコメントを出した。「ロレックスは耐久性を重視し、妥協のない品質基準により、永くご愛用いただける時計を製造しています。RCPOプログラムは、卓越性へのあくなき追求と未来の世代のための長期的な取り組みを行うパーペチュアルの哲学に沿うものと考えて、実施します」。
腕時計を愛する人たちのために、そして、腕時計の卓越性を次世代に繋げていくために。「ロレックス ブティック 表参道」は、大きな役割を担っている。
ロレックス ブティック 表参道
東京都渋谷区神宮前5-2-2
www.rolexboutique-omotesando-tokyo.jp/rolex
問/ロレックス ブティック 表参道 03-6386-4379