特別インタビュー
ターコイズの世界的第一人者、
ジョー・ダン・ロウリーが来日
2026.05.01
爽やかな色合いや神秘的な柄で人々を魅了するターコイズ。LFC by ジョー・ダン・ロウリーは、そんな貴石を用いた注目のジュエリーブランドである。今季、東京・代官山に旗艦店のオープンにあたり来日した、ターコイズ・シーンの第一人者に、その奥深い魅力を語ってもらった。
唯一無二の天然ジュエリーに出合う喜び
ネイティブアメリカンのカルチャーとひもづいて、世界に知られるターコイズという貴石。わが国でもアメカジなどのファッションから派生し、ターコイズ・ジュエリーはいまや多くのファンを抱える規模に広がっている。LFC by ジョー・ダン・ロウリーは、ターコイズ界の第一人者、ジョー・ダン・ロウリー氏の監修による注目のブランドだ。高品質のターコイズだけを厳選し、貴金属を感度高くあしらったアイテムは、世界トップクラスのターコイズ・ジュエリーとして完成している。ただし、頂が高くなれば裾野の面積も広がるのが世のことわり。一説にはその“ターコイズ山系”には多様なイミテーションが存在し、そのなかにはクオリティに難のあるものも市場に出回っているとも言われている。
ロウリー氏はアリゾナのハード美術館やワシントンのスミソニアン博物館などを含む全世界で、ターコイズ資料の監修や鑑定を任される専門家。そしてニューメキシコでは自ら「ターコイズ・ミュージアム」を主宰する正真正銘のターコイズVIPである。今回、LFC by ジョー・ダン・ロウリーの本邦旗艦店となる代官山ストアのオープンに伴い、ロウリー氏も特別に来日。そこで改めてターコイズという貴石とそのジュエリーの真の素晴らしさについて、伺うことができた。
「ジョーさんの考えるターコイズならではの素晴らしさを教えていただけますか?」
「ターコイズは白色という希少種や中間色もありますが、メインとなるのはブルーとグリーンの色合いを持つ鉱物です。ブルーは空や水。そしてグリーンは植物につながります。われわれが生活する大自然と非常に密接な要素を持ち、それゆえに抵抗なく日常的に身に着けられるアイテムです。また、ひとつひとつのターコイズは産出する地層の状態、そして鉱山により、さまざまな色合いと表情を持ちます。特にわれわれが“マトリックス”と呼ぶ柄は、ひとつとして同じものが存在しません。
ですので、その出合いは一期一会。ダイヤモンドやエメラルドといった宝石は、カットの差こそあれ、表情はどれもほぼ似ています。しかし天然のターコイズは星の数ほどのバリエーションを擁するもの。つまり、われわれ人間に近いと言えるのです。人間という生物は長い年月の間にいろいろな経験を経て、世界でひとつの存在として完成します。ターコイズも同様で、成り立ちはさまざまであり、すべてが特別。親友を見つけたときに言い知れぬ喜びがあるように、ターコイズを探すという行為は、他のジュエリーのそれとは大いに異なるものと言えるでしょう」
「ターコイズはグレードなど存在するのでしょうか?」
「専門家の立場から申し上げると、確かにグレードはあります。ただし、それは希少かどうかという作り手側の選別によるもの。一般的にはブルーやグリーンの濃いカラーのものがレアだとされています。しかし、それも産出される地域や鉱山によって異なります。また、スパイダーウェブ(蜘蛛の巣状の柄)などのマトリックスが高価と言われますが、それも諸条件が影響するため必ずそうだと決めつけられません。それゆえに、そういった一般的なグレードにとらわれることなく、直感で自分の好みのターコイズを選ぶべきだと個人的には考えます。親友を選ぶのに身分の上下はありません。“こいつと一緒に過ごしたい!”。そう強く感じるターコイズを手に入れてほしいですね(笑)」
「LFC by ジョー・ダン・ロウリーでは、どのようなデザインを意識していますか?」
「基本的にはオーセンティックなネイティブアメリカン・ジュエリーから発想を得ています。しかしそれだけではありません。モダンな着こなし、シンプルな装いにマッチするよう、ミニマルかつすっきりしたデザインのジュエリーも打ち出しています。もちろんデザインにおいては、ターコイズの持つキャラクターを優先していることは言うまでもありません。従来、ターコイズ・ジュエリーとなるとシルバーとの組み合わせが一般的です。しかしLFC by ジョー・ダン・ロウリーでは、現代的なニーズも意識し18Kゴールドとのコンビモデルも用意しています。そういったジュエリーでは、よりスマートなデザインに仕上がるよう留意しています。
いずれにしても、LFC by ジョー・ダン・ロウリーで用いるターコイズは、すべて天然石であることが大きなポイント。ターコイズ・アクセサリーの需要が世界的に増して、近年はイミテーションなど模造品が氾濫しています。一説にはその8割がイミテーションだと言われることも。しかしLFC by ジョー・ダン・ロウリーでは、すべてが天然のターコイズであり正真正銘の本物。安心して選んでいただきたいと思います」
「アメリカンカジュアルなどの装いや文化に造詣の深い人は、すでにターコイズ・ジュエリーを楽しんでいます。今回はそうではない人にもLFC by ジョー・ダン・ロウリーの魅力を伝えたいと思います。どういったアイテムをオススメしますか?」
「確かにビジネススタイルやドレススタイルに合わせるアイテムとして、大ぶりのシルバー・アクセサリーなどはトゥーマッチかもしれません。ただしわれわれのプロダクトには、小ぶりのターコイズをあしらったリングやバングル、それにシックなブレスレットなどを多彩にラインアップしています。どちらにしても、マッチしているかどうかが大きなポイント。本当の意味で自身に適したジュエリーならば、きっと違和感は出にくいもの。まずはショップに見に来て触れて、確かめていただきたいと思います。今までにない素晴らしい出合いとなること間違いないでしょう」
LFC JAPAN TURQUOISE / LFC ジャパンターコイズ
住所/東京都渋⾕区猿楽町23-3 ⿃居ビル201
電話/03-6416-3262
※オープンを記念して不定期でプライベートサロンを開催中。ご来店の際はインスタグラムDMで予約を。
@lowryfamilycollection
Photograph:Hiroyuki Matsuzaki (INTO THE LIGHT)
Text:Tsuyoshi Hasegawa