接待と手土産
「ジャヌ東京」のオリジナル チョコレート。
すべて実食! 自慢の手土産 #145
2025.04.17

1粒1粒が華やかで個性的。12粒の小さなチョコレートの詰め合わせ。
いざという時に頼りになる一流ホテルの手土産シリーズの第2弾は、2024年3月に東京・麻布台ヒルズにオープンした「ジャヌ東京」のオリジナルチョコレートだ。あのアマンの世界初の姉妹ブランドホテルの誕生ということもあり、開業時はかなりの話題となったが、同時に野口ゆきえさんのペストリーシェフ就任にも熱い視線が注がれた。
数々のラグジュアリーホテルでパティシエの経験を持つ野口さんのオリジナリティあふれるデザートはファンも多く、シグネチャーケーキでもある薔薇(ばら)モチーフの「タルニー」は、季節ごとに新作を発表するほどの人気ぶりだ。
そんな見目麗しく、そして絶品のスイーツがずらりと並ぶペストリーショップ「ジャヌ パティスリー」で、手土産にお勧めなのが、12種類のチョコレートが詰め合わされた「ジャヌ東京 オリジナル チョコレートボックス」だ。今や日本には、世界的な有名ブランドから、個性的な日本発のブランドまで、さまざまなチョコレートがあふれていて、高品質でおいしいチョコレートがいつでも手に入るが、こちらのチョコレートはひと味違う。
それぞれの完成度が高いのはもちろんだが、どれも個性的で独創性に富んでいて、1粒に込めたストーリーや素材のコンビネーションが素晴らしいのだ。例えば、ウェルネスに力を入れているジャヌ東京らしいヴィーガンチョコレートを取り入れたバナナ、パッションフルーツやココナツフレーバーにしても、ただヘルシーさを追求するのではなく、食にさまざまな制約のある人たちともおいしさを分かち合いたいという思いが詰まっている。
ほかにも東京23区で唯一の酒蔵として話題の東京港醸造の酒粕と日本酒にチョコレートというユニークな取り合わせの「日本酒 江戸開城」も、奇をてらった感はまるでなく、麹(こうじ)のほどよい酸味と甘さがカカオと混ざり合うことで深みを増している。和スイーツの定番中の定番の「抹茶」は、上質な無農薬茶葉のみを使用して、風味豊かに仕上げてある。
そんなラインアップのなかでひときわ目を引くのが、シグネチャースイーツ「タルニー」にインスパイアされた、華やかなバラのデザインの「ローズ」だ。食べるのを躊躇してしまいそうなキュートさだが、口に含むとバラやフランボワーズ、そしてライチの香りが一体となって広がり、とても幸せな気持ちになる。個人的には浅煎りのコーヒーに合わせると、まさに至福の時間だ。
さまざまな素材にチャレンジはするが、やっぱりおいしいことが基本。大切にしているのは口に含んだときの素材同士の一体感だという。持ち味を生かしながら、それぞれの魅力を引き出す、そのバランスと調和こそが、野口さんの真骨頂だ。シェフの思いが詰まった12粒は、どれも個性豊かで、しかも華やか。そのうえ誰に贈っても胸を張れる、抜群においしいチョコレートなのだ。

ジャヌ東京・ジャヌ パティスリー
東京都港区麻布台1-2-2 ジャヌ東京1階
営業時間/10:00~21:00
定休日/無休
価格/ジャヌ東京 オリジナル チョコレートボックス12ピース 6480円(4ピース2800円もある)※時期によりチョコレートのセット内容に変更あり ※税込み
問/050-1809-5550(9:00~21:00)
https://www.janu.com/janu-tokyo/ja/experiences/dining/