Presented by スーツスクエア
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新しい仕事着
スーツの進化、鍵は生地にあり。
日伊合作でつくる新しい仕事着
2025.09.25
ワークスタイルの変化に対応し、多様な進化を遂げるスーツ。それを支えるのが、日進月歩で進む生地のイノベーションだ。ビジネスウェアをリードする「スーツスクエア」が提案するのは、イタリア随一の老舗「ヴィターレ・バルベリス・カノニコ」と協業したスペシャルファブリック。その魅力を、開発のキーパーソンが語る。
スーツスクエアがVBCを指名する理由とは
スーツスクエアは長年、国内外の一流メーカーと協業したオリジナル生地づくりにも注力している。なかでも重要なパートナーと位置づけるのが、イタリアのヴィターレ・バルベリス・カノニコ（VBC）だ。世界有数の高級毛織物産地・ビエラに拠を構え、360年余りの歴史を誇る老舗である。
「企業規模としても業界トップクラスで、最先端の設備を導入して生地づくりを行なっています。しかし、決して効率重視ではなく、職人魂とも呼べるものづくり気質を備えたメーカーですね」
そう評すのは、スーツスクエアで商品企画を担当する八田智弘氏だ。VBCとの取り組みは非常に密で、ビエラの工場まで訪れてオリジナル生地を仕込んでいる。
「VBCの真骨頂は、ひたむきな研究熱心さにあります。イタリア生地の代表格でありながら、英国的な生地も積極的につくる。イタリア随一の老舗でありながら、伝統に固執しない。その姿勢にいつも感銘を受けます」
そんなVBCとスーツスクエアの協業によって生まれたのが、「進化する伝統。境界を超える自由」をテーマとして2種類の別注生地だ。まずは、「21マイクロン」と呼ばれるコレクションをベースにしたウールファブリック。これは一般的な羊毛よりも太く、それでいてしなやかさや美しいツヤといった高級感も備えたVBC独自の原毛を使用している。
「ウールは普通、原毛が細いほど高級な風合いに織り上がるのですが、いっぽうで耐久性は太い原毛のほうが高い。21マイクロンはいわば両者の“いいとこ取り”をかなえた革新的生地です。高級感と耐久性の兼備に加え、ハリコシも備えているため、仕立て映えも抜群。シワや型崩れに強いという利点もあります。そんなビジネススーツとして理想的と言えるウール生地において、スーツスクエア独自の色柄を別注しました。いずれもオーセンティックな印象ですが、生地本来の魅力によって際立つ一着に仕上がったと自負しています。４シーズン対応なので、汎用性に優れているのも特徴です」
21マイクロンウールを綾織りにしたVBCのベストセラーファブリック「21マイクロン プリュネル」。実はこの生地が生まれたのもスーツスクエアの別注がきっかけだった。今季はそこに、およそ20年前のアーカイブから復刻した柄を乗せて限定生地を製作。当時そのままではなく、いまの時代に合わせてアレンジを施しているのがポイントだ。遠目には無地に見えて、近づくと控えめな同系色のチェック柄が浮かび洒脱さを演出。スーツ54,890円、ネクタイ6,589円、その他参考商品
こちらもアーカイブをモチーフに色柄をデザイン。クラシックなライトグレーベースにブラウンのストライプ柄を走らせた、さりげなく個性的な柄が魅力だ。オーセンティックにして、自己表現の演出も忘れない。そんな伝統と進化を表現したスーツが、新たなビジネスパーソン像を生む。スーツ54,890円、ネクタイ13,200円、その他参考商品
ベーシックにして特別な無地を別注
今季はスーツスクエアとしては初めて、VBC へ無地の色別注を実施。王道のネイビーも発色の微妙な違いにこだわり、他にない色合いを表現した。加えて、近年人気を高めているダークグリーンのスーツも展開。ネイビースーツ感覚でコーディネートでき、ひと味違うベーシックを表現できる。右：スーツ54,890円、ネクタイ6,589円、その他参考商品 左：スーツ54,890円、ネクタイ8,789円、その他参考商品
スーツと共生地のコートも製作
スーツと同じファブリックで仕立てたキルティングジャケットも登場。同素材で合わせれば、シックかつ新鮮なスタイリングが完成する。ナイロンや起毛感のあるウールでつくられることが多いキルティングジャケットだが、上品なツヤを帯びたスーツファブリックになると印象が一変。軽やかな着心地はそのままに、エレガンスあふれるたたずまいに。コート各54,890円
ジャケットの内側には、別注生地の証しであるダブルネームのタグがつく。ヴィターレ・バルベリス・カノニコはイタリアを代表する高品質生地として知られるだけに、スーツ好きなら思わず目が留まるだろう。
一格上の高機能ファブリックも別注
もう一つの別注生地は、「オフリミッツ」というコレクションをベースにしたもの。前述の21マイクロンウールと再生ポリエステル・レーヨン・ポリウレタンをブレンドした、新機軸のファブリックである。
「これは色柄だけでなく、生地の設計からスーツスクエアが別注しました。本来はもっとスポーティな表情でしたが、糸使いを工夫することでビジネススーツにふさわしい上質感をかなえました。ストレッチ性による快適な着心地、そして独特の軽快感に由来するモダンなたたずまいが魅力。今やウールと化学繊維をブレンドした機能系生地は数えきれないほど存在しますが、高級ウールの大家であるVBCが手がけたオフリミッツは風合いのよさが違う。まさに伝統と革新が結実した生地だと思います」
VBCへの別注によって誕生した「オフリミッツ」のファブリックを採用して、ノーカラー ジャケットとドローストリングパンツのセットアップを提案。仕事着の新時代を象徴する モダンなたたずまいが新鮮。ジャケット36,190円、パンツ18,590円、カットソー6,589円
本来は威厳あるたたずまいのダブルスーツを、モダンなリラックスセットアップにアップデート。ジャケットは4つボタン仕様にし、前を開けて羽織っても映えるバランスにデザインしている。パンツは上のノーカラーセットアップと同様にドローストリングつき。ジャケット36,190円、パンツ18,590円、ニット16,390円
「オフリミッツ」ファブリックの裏側に特殊なフィルムを重ね合わせることで、ストレッチ性に加え、透湿性・防風性もプラスしたステンカラーコート。ウール調の上質さと軽快さに、優れた多機能を融合させている。コート54,890円、ジャケット36,190円、パンツ18,590円、シャツ5,489円
オーバーシャツ＋共生地のパンツという新しい形のセットアップも提案。上下揃いになることできちんとした印象がアップし、昨今のビジネスカジュアルに沿った装いを簡単に築くことができる。もちろん単品使いでも活躍。右：シャツジャケット11,990円、パンツ16,390円、インナー6,589円 左：シャツジャケット11,990円、パンツ16,390円、ニット7,990円、インナー6,589円
オフリミッツとは“立ち入り禁止”という意味。毛織物メーカーにとってタブーとされてきた化学繊維をあえて取り入れ、伝統の生地づくりと融合させようという挑戦を託したネーミングだ。
スーツと同じ生地で製作したネクタイ。こちらはVBCの生地を用いた商品を購入した方 にプレゼントされる。※数に限りがあり、なくなり次第、終了。詳細は取り扱い店舗にてご確認ください。
働き方が多様化し、ビジネススタイルの幅も格段に広がった現在。時には正統派、時にはモダンリラックスと、場面に応じて装いを使い分ける時代になった。対極的な魅力を放つVBCへの別注生地は、そんな新時代の象徴と言えるだろう。
Direction/Teruhiro Yamamoto(YAMAMOTO COMPANY)
Edit/Kenji Washio
Text/Hiromitsu Kosone
Photograph/Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling/Kohei Kubo
Hair/Kazuya Matsumoto(W)
