週末の過ごし方
朝から注文殺到⁉︎ 立ち食いそば屋『豊はる』の
パイカ×ひたち農園の奥久慈卵でスタミナチャージ@小川町駅
2026.03.24
早くて、安い。おまけに、ウマい。一見の価値あり、もとい“食”の価値がある都内の立ち食い蕎麦屋を紹介する連載。第5回は、ガツンとした食べ応えのパイカ蕎麦が名物の『豊はる』。朝から次々と注文が入り、昼過ぎには完売してしまう。その人気の理由に迫る!
毎日30kgが即完。
朝から注文が続くパイカ。
朝食はあっさりとすませたい――そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。しかし、小川町駅から徒歩6分の『豊はる』では、その予想が大きく揺らぐ。朝からのれんをくぐる客の目当ては、名物のパイカ蕎麦だ。
そもそもパイカとは、豚バラ軟骨をじっくり煮込んだ部位。『豊はる』では秘伝の煮汁で甘辛く味付けされたパイカが、口に入れればホロホロとほどける柔らかさ。パイカ蕎麦には、文字どおりこのパイカをトッピング。ガッツリ系の一杯だが午前中から注文が殺到し、毎朝仕込むパイカ30kgが、昼過ぎにはなくなってしまうという。その理由は、つゆとトッピングの絶妙な組み合わせによるものだ。
つゆはカツオの二番だしをきかせたあっさり醤油ベース。パイカの甘い脂と合わさることで、こってりとさっぱりが絶妙なバランスに。加えて、黄金に輝く生卵が、つゆとパイカのうま味をまろやかに包み込む。その味わいは、すき焼きのようで、パイカを口に運ぶたびに蕎麦をたぐりたくなる。中央に盛られた紅しょうがのアクセントが利き、朝からでもぺろりと平らげられてしまうというワケだ。ただし、朝から行列を作るのは、パイカ蕎麦だけが理由ではない。
肉は22種⁉︎ すべて経験豊富な店主の味付けで。
『豊はる』は豊富なメニューも魅力のひとつ。肉トッピングだけでなんと22種も! 麺は蕎麦、うどん、きしめんから選べ、ゆうに200通りもの組み合わせが楽しめるのだ。通いつづけても飽きのこない豊富な取りそろえには、店主・西村さんの経験と思いが形にしている。
「ラーメン屋で10年働いて、毎日食べるなら蕎麦かなって思うようになりました。そのあと、肉そばで有名な『豊しま』で4年。その間にやきとん屋でも働いたりして。結局、自分が本当に食べたいと思えるものを作るのが一番。それをベースに、トッピングでちょっとした驚きを添えて、お客さまに楽しんでもらえたらいいなと思って店をやっています」
豊はる
住所/東京都千代田区神田小川町3-11-10 只野ビル1階
電話/03-6826-9426
営業/平日:6:30〜18:00、土・祝:6:30〜15:00
定休日/日
Photograph: Shohei Ishida(Blue-ly)
Edit & Text: Ryuto Seno