装い
2018 Spring / Summer
MACKINTOSH LONDON
マッキントッシュ ロンドン
2018.03.08
RUBBERISED COAT
Genuine handmade in UK
普段の装いに一変させる
佇まいに差が出るコート
ラバーライズド・コート、ゴム引きされたコートの意で、イングリッシュでは最後はZEDではなくSEDと記される。現代における紳士服の起源は英国で、MACKINTOSHのゴム引きコートもその源流のひとつ。19世紀から世界中の男のワードローブの必須アイテムとして、ゴム引きコートは愛され続けている。
ブランドを代表するベストセラーは、ステンカラーコートの「ダンケルド」。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインが、着る人を選ばないのがその理由だ。写真はゴム引き生地製のモノで、袖を通すと衣擦れの音がして微かにゴムの匂いがする。フラットで温かみのある表情と、ハリがあるゴム引き生地製だからこそ生まれる、シャープなシルエットと凛とした佇まい。今日、機能的なアウターは数多くあるが、今も19世紀から変わらない製法で、英国の職人がハンドメイドで仕上げるゴム引きコートは人を惹きつけてやまない。
コート"DUNKELD"¥166,000、シャツ¥19,000、ネクタイ¥16,000(すべて税抜き価格)
SPRING COAT slowly made
Peruvian pima cotton makes difference
その秘密は、1時間に2mしか織れないタフでリュクスな平織り生地
最上級のスプリングコートを完成させるには、薄くてコシのあるコットン生地が必須だ。今シーズン、MACKINTOSH LONDONでは、理想とする平織りコットン地の開発を試みた。素材には、世界の綿花生産量のわずか0.02%しか産出できない希少なペルヴィアンピマコットンを採用。その綿を昔ながらの織機でゆっくりと高密度に織り上げていく。そのスピードは1時間に僅か2mしか織ることはできない。2.54㎝四方の中に緯経それぞれ260本の糸を限界高密度まで打ち込んだ結果、タフでリュクスな平織り生地が実現。ステンカラーコートの「ダンケルド ショート」とフーデッドコートの「クリストン」で展開する。
「分厚いコートを着ているうちは、いつまでも春はやってこない」とは、ヨーロッパの諺。軽やかなスプリングコートに袖を通せば、春はもうすぐそこだ。
コート"DUNKELD SHORT"¥86,000、ジャージー¥13,000、デニム¥26,000、ストール¥19,000、シューズ¥80,000(すべて税抜き価格)
NEW BRIDGE
The New Standard Of Business wear
グローバルスタンダードに準じた
フラッグシップモデル
スーツとジャケットのフラッグシップモデルである「ニューブリッジ」は、英国スタイルをベースに肩パッドを使用しないナチュラルショルダーと、柔らかく包み込む立体的なフォルムで構成されている。ビジネスマンに求められる「きちんと感」を有しながらも、軽やかな印象を与えられるスーツ&ジャケットだ。この硬さとゆるさの塩梅が肝要で、昨今のグローバルな装いの潮流に準じている。
生地のセレクションは、定番のものに加えて、近年注目度が圧倒的に高い「ヴィンテージ感」のある生地を多数取り揃えている。例えば、あえて節の立った糸を使い、凹凸のある生地を表現したウールシャンタン、ワイドピッチのストライプ、レトロな雰囲気のシャドーストライプなど。このモデルこそMACKINTOSH LONDONが理想とする、時代性のあるクラシックを体現していると言えるだろう。
スーツ¥130,000、ドレスシャツ¥23,000、ネクタイ¥14,000、チーフ¥4,000、ベルト¥19,000、シューズ¥80,000(すべて税抜き価格)
NEW BRIDGE ×WEATHER WORSTED WOOL
Natural & Functional
雨も泥もちっとも気にならない快適スーツ
昨秋登場し好評を得たスーツ&ジャケットのために開発された専用ファブリック、「ウェザー ウーステッド ウール(WWW)」。この独自の機能性ウール素材は、一見すると天然のウールにしか見えないが、はっ水性とナチュラルなストレッチ性を備えている。さらに今シーズンのWWWには、肌に触れると冷んやりとした感触が得られる機能も加わった。
このWWW製のスーツは、シワになりにくく、不意の雨も軽く払うだけで快適そのもの。生地のバリエーションもトロピカル、バスケット、メッシュなど多彩で、ウェイトも見た目にも軽やかなモノを取り揃え、表の生地にあわせてスーツの内部の副資材にも薄手のモノを新開発。極力軽量に仕立てることで、春夏シーズンにアクティブに行動できるドレススタイルを提案している。
不意の雨水や泥はね、長時間の座り仕事で高価なスーツやジャケットを台無しにした経験があるビジネスマンには是非その品質の違いを試してほしい。
左:スーツ¥90,000、ドレスシャツ¥23,000、ネクタイ¥14,000、チーフ¥4,000、ベルト¥19,000 右:ジャケット¥80,000、シャツ¥19,000、デニム¥26,000、チーフ¥4,000、ベルト¥22,000、シューズ¥80,000(すべて税抜き価格)
OX BRIDGE
BRIT suits for executives
クラス感のある新たなクラシックスーツ
フラッグシップモデルである「ニューブリッジ」が人気を博す一方、よりフォーマルなシーンに則したモデルの要望に応え、ニューブリッジをベースに誕生した新作が「オックスブリッジ」だ。ジャケットの着丈はニューブリッジより長く、ベントと呼ばれるスリットはより深くなり、5mmの極薄肩パッドを採用し構築的な肩まわりに。全体のシルエットはすっきりとしながら、クラシックなムードを孕んでいる。生地のライナップは、スーパー130’sクラスのウール地を中心に、ひと目で高級感のあるドレッシーな色柄を揃えている。ビジネスのシーンは多様で、例えば式典などのフォーマルな席やシリアスな交渉ごとで、ある種の硬さや強さを示さないといけない場面では、オックスブリッジが活躍するに違いない。
スーツ¥150,000、ドレスシャツ¥23,000、ネクタイ¥14,000、チーフ¥4,000(すべて税抜き価格)
SUMMER JACKET
Colors in Summer light
サマージャケットは心まで解放する夏の魔法
袖を通すと気分をガラッと変えることもできるサマージャケットは、夏だけの大人の嗜み。リネンのホワイトも、普段は着ることのない明るい色や柄物も、夏の日差しの中では馴染んでいくから不思議だ。
左はドライなタッチが心地良いリネン混のジャケット。同じくリネンの白シャツと合わせて。夏らしいメランジカラーが清涼感を誘う。中央のタイドアップスタイルは、美しいドレープ感のある、レーヨン×シルク×リネンをミックスした素材製のグレンチェック柄ジャケットを羽織り、同系色のペイズリータイを合わせた、シックな英国柄ミックス。右のギンガムチェック柄のジャケットには、通気性に優れたサマーウールを使用。スッキパーの襟をひらいたスポーティーなスタイルが似合う。
左:ジャケット¥86,000、シャツ¥23,000、トラウザーズ¥19,000、チーフ¥5,500、シューズ¥13,000 中:ジャケット¥96,000、シャツ¥19,000、トラウザーズ¥29,000、ネクタイ¥14,000、チーフ¥4,000、シューズ¥80,000 右:ジャケット¥86,000、ポロシャツ¥13,000、デニム¥26,000、サングラス¥36,000、チーフ¥5,500、シューズ¥80,000(すべて税抜き価格)
NEW BRIDGE - FLEX JERSEY
For Flexible life
新しいビジネスウェアのかたちを提案する
テーラーメイドの柔らかジャケット
今、MACKINTOSH LONDONで圧倒的に支持されているのが、「ニューブリッジ フレックスジャージー シリーズ」。安価でカジュアルなスーツやジャケットは氾濫しているが、この フレックスジャージー シリーズは一線を画している。ブランドを代表する「ニューブリッジ」のパターンに伸縮性の高いジャージー素材を採用し、テーラードの職人が仕立て、ビジネスの場に必須な佇まいと驚くほどの快適性を実現したのだ。
一般的なジャージー素材の服は、着用を重ねることでの「生地の伸び」を避けられないが、このジャージー素材はテンションが高く復元力に優れるため、ラペルはよじれにくく、肘や膝も抜けにくい。今シーズンは無地のスーツに加え、ハウンドトゥースのジャケットも登場する。テーラードの技術で伸縮するジャージー生地をジャケットに仕立てることで、ビジネスウェアの新しいかたちを提案していく。このテーマの追求はまだ始まったばかり。そして最後に、無論Tシャツ&スニーカーとも相性抜群だ。
左:ジャケット¥46,000、トラウザーズ¥26,000、ジャージー¥10,000、右:ジャケット¥46,000、トラウザーズ¥26,000、ドレスシャツ¥19,000、ネクタイ¥20,000(すべて税抜き価格)
ULTRA LIGHT SUITS from NEW BRIDGE
For Super Hot Summer
大人の真夏対策には軽薄さがKEY
温暖化と叫ばれて久しいが、どうやら日本の真夏には真夏専用のスーツが必要になったようだ。ここでは軽薄な「ニューブリッジ」が真夏をサバイブするために用意されている。右のスーツはシャツ生地ほどの極薄のシアサッカー製。左は超軽量で抜群の通気性を備えた機能性素材を使用したもの、中央は多方向への伸縮性に富む素材を使っている。左と中央の2つは家庭での洗濯も可能で、専用のトラベルケースに収納して持ち歩けるパッカブル仕様。快適に過ごせることに注力したライトウェイトなスーツは夏の必需品。ビジネスにもカジュアルにも活躍するのはもちろんだが、ヴァカンスにもビジネストリップにも欠かせない。
左:ジャケット¥49,000、トラウザーズ¥26,000、ジャージー¥10,000、シューズ¥80,000 中:ジャケット¥49,000、トラウザーズ¥26,000、ドレスシャツ¥23,000、ネクタイ¥16,000、チーフ¥4,000 右:ジャケット¥49,000、トラウザーズ¥23,000、ポロシャツ¥13,000、バッグ¥59,000(すべて税抜き価格)
Safari
Escape to La Habana
真夏の冒険心を掻きたてる文豪が愛したこなれジャケット
サマージャケットにも勝るとも劣らない、気分を夏モードに転換できる大人のマジカルアイテムは、リネン製のサファリジャケットだ。サファリジャケットは、小説『老人と海』で知られる世界的な文豪、アーネスト・ヘミングウェイが偏愛したことで世界中に広まったと言われている。
今季のMACKINTOSH LONDONのコレクションには、清涼感のあるリネンのサファリジャケットが登場する。ベースカラーのカーキの上から繊細なペイズリープリントを施したモデルは、一見カーキ色のジャケットに見えるが、よく見ると微細なペイズリー柄が現れる。シンプルなベージュの無地もラインナップ。この洗いのかかったサファリジャケットは、さらりと羽織るだけで誰でもこなれた雰囲気を演出できる。
ジャケット¥59,000、シャツ¥23,000、ベスト¥29,000、トラウザーズ¥29,000(すべて税抜き価格)
LINEN SHIRT
The Essential item for relaxing
夏に麻を纏う楽しみを
夏が来ればリネンシャツを着る。ヴァカンスに行かなくともそんな気分にさせるからだ。リネンのカラーシャツは、裾出し、襟立て、袖まくりなど着こなしに変化をつけるのが楽しい。パンツの裾をロールアップするのもいい。
左:シャツ¥23,000、トラウザーズ¥36,000、ベルト¥22,000 右:ジャケット¥80,000、シャツ¥23,000、トラウザーズ¥29,000、サングラス¥36,000(すべて税抜き価格)
LINEN SHIRT
The Essential item for relaxing
夏に麻を纏う楽しみを
夏が来ればリネンシャツを着る。ヴァカンスに行かなくともそんな気分にさせるからだ。リネンのカラーシャツは、裾出し、襟立て、袖まくりなど着こなしに変化をつけるのが楽しい。パンツの裾をロールアップするのもいい。
左:シャツ¥23,000、トラウザーズ¥26,000、バッグ¥59,000、シューズ¥13,000 右:シャツ¥23,000、トラウザーズ¥23,000、サングラス¥36,000(すべて税抜き価格)
ANDREW PATTERN
The Original monoglam
ブランドを代表する柄がレトロモダンに
いま、レトロな印象のモノグラム柄が注目されている。70年代のロンドンで流行した総柄が今の時代に新鮮に映えるのだ。
「アンドリュー パターン」はブランドを代表するモノグラム柄。一見すると変形の格子柄のようだが、よく見ると4つのセントアンドリュースフラッグが十字に並んだデザインの反復で構成されている。レトロフューチャーな、どこか懐かしいようでいてモダンな印象を与えるので、普段柄物を着慣れていない人にも馴染んでしまうのが不思議だ。
ラインナップは鹿の子のシャツとポロシャツ。ほかに襟元のプラケット部分にこの柄を用いたポロシャツや、柄を型押しで表現したスモールレザーグッズなど多彩なアイテムが登場する。
左:ポロシャツ¥16,000、デニム¥26,000、ジャケット¥49,000、シューズ¥80,000 右:シャツ¥26,000、トラウザーズ¥29,000、サングラス¥36,000(すべて税抜き価格)
ANDREW CAMOUFLAGE
New camo for Gentlemen
ジェンツのための抑制の効いたカモフラージュ
先述の「アンドリュー パターン」を英国陸軍のカモフラージュの色彩でデフォルメした「アンドリュー カモフラージュ」。昨秋に登場し、この柄を配したコートが大ヒットを記録した。今季はフーデッドコート「クリストン」やミリタリーの定番M-65型フィールドジャケットでリリース。シックで深みのある配色が意外にも着る人を選ばないのが、人気の秘密で、カモフラージュ柄を卒業した大人の男にはしっくりとくる筈だ。
コートやアウターにはストレッチ性のある素材を使用し、ストレスフリーな着心地とシワになりにくい特性に、はっ水機能も備えている。さらに花粉が落ちやすい機能を加え、春夏シーズンに適したスペックが充実。ドレッシーなスーツに合わせれば、大人の余裕を醸すドレスダウンが楽しめるだろう。シャツやカットソー、スモールレザーグッズなど、その世界は広がっている。
左:ジャケット¥59,000、シャツ¥19,000、デニム¥26,000、シューズ¥80,000 右:コート"CHRYSTON"¥69,000、スーツ¥150,000、バッグ¥59,000、シューズ¥80,000(すべて税抜き価格)
SYNTHETIC LUXURY
Lightweight Outerwear collection
ラグジュアリーなナイロンアウターは世界基準
ポリエステルやナイロンと聞くと、安価な量産品をイメージされる方もいるだろう。だが実際には、MACKINTOSH LONDONをはじめ世界の高級ブランドが採用するポリエステルやナイロンは、全くの別物だ。繊細にゆっくりと織られたポリエステルやナイロン生地製のアウターウェアは、佇まいがまったく異なるのだ。
中央のジップアップブルゾンと右のM-65型フィールドジャケットは、イタリア・リモンタ社製生地を使用。ドレス感のあるスタイルにぴったりで、はっ水性も備えた超軽量な一枚。左のナイロン製フィールドブルゾンは、ライニングに着脱可能なキルティングベストを備え3シーズンに対応する。
左:ジャケット¥59,000、スーツ¥130,000、ドレスシャツ¥23,000、ネクタイ¥20,000 中:ジャケット¥43,000、ジャージー¥10,000、デニム¥26,000、シューズ¥80,000 右:ジャケット¥49,000、トラウザーズ¥19,000(すべて税抜き価格)
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