スーツ

動きやすく通気性にも富む機能派。
ジャージー素材スーツで社会人スタート!

2026.03.23

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スーツ¥32,890、シャツ ¥4,389、タイ¥5,489、チーフ 参考商品/すべてスーツスクエア(スーツスクエア TOKYO GINZA店 03-6264-4704

スーツは時代に合わせて変わっていく。最近は特に素材の進化が著しい。これまではカジュアルウエアのジャージーがスーツでも使われるようになっている。入社式にも使える機能的なビジネススタイルを解説。

スーツの歴史は宮廷内の「静」から屋外の「動」へと移行していく流れとシンクロする。たとえばパンツの裾のダブル。本来はシングルがフォーマルだったが、外での着用が多くなり、泥で裾が汚れたり、傷んだりしないように折り返したことから始まった。これには折り返しの重みでパンツのラインが伸び、きれいに見せる効果も兼ねていた。ビジネススーツではダブルのほうが活動的に見えて好まれるのは、こうした事情による。働く男にとって、スーツはまさに「動くためのユニフォーム」だ。

とはいえ、紳士服が19世紀の英国で完成して以来、流行の変遷はあれど大きなスタイルの変化はなかった。新しい傾向が出てきたのはつい最近のこと。それが素材の進化で、代表的なのがジャージーだろう。

ジャージーと聞くと体操服を思いだすかもしれないが、もともとは原毛から仕立てる際の加工の名称で、通常は織るのに対して編んだ生地を指す。セーターなどのニットがわかりやすいが、ストレッチ性に富んでおり、テンションがかかっても生地が伸びるために突っ張ることがない。これまでのスーツは織り地の布帛のみ使用していたが、技術の進化でウール素材を使った構築的なスーツもつくられるようになってきた。スポーツウエアのファッション化の流れが、スーツの素材にも波及したと言えるかもしれない。

ただありがたいことに、素材と加工技術の進化により、通常のスーツとは違いがわからない仕立てになっている。かしこまったリクルートスーツはもちろん王道だが、新人の仕事は体力勝負。ホワイトカラーでも雑用は多く、毎日歩き回ることは普通だと思ったほうがいい。慣れないスーツの窮屈さにストレスをためるより、入社式から進化の恩恵を受けるのは充分ありだ。特に織り地ほど目が詰まっていないため、通気性に富んでいる特長も毎年酷暑が続く日本の夏には適しているだろう。

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今回選んだのは、適度にウエストにシェイプを入れたオーセンティックなグレースーツ。リラックスフィットのカジュアルジャケットに慣れていると窮屈に思えるかもしれないが、ジャージーなので動きやすさは折り紙付き。インナーはドレス感を大切にネイビーとブルーのストライプを合わせてみた。さらにTVホールドのチーフを胸ポケットに挿して爽やかなアクセントに。新入社員にはちょうどいい洒落っ気だ。         

色やデザインといった視覚的な要素だけではなく、機能でスーツの進化を実感してみる。入社式にそんなトライアルで働く気概を見せるのも悪くない。

Photograph: Ryohei Oizumi
Styling: Hidetoshi Nakato(TABLE ROCK.STUDIO)
Text: Mitsuhide Sako(KATANA)

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