女優・松本穂香「愛は自由。好きなことをただ好きと叫びたい」
［MUSE］

ドラマ日曜劇場『この世界の片隅に』の主役・すず役で注目を集め、公開中の『おいしい家族』にて堂々の映画初主演を務める女優、松本穂香。

「主演といっても、引っ張っていくなんて到底無理なこと。ただ、いただいた役柄として存在しようと、そこだけを強く意識していました」

「実家に帰ると、父が母になっていました」というのがこの映画の端的なストーリー。彼女の父親役を板尾創路が、さらにその再婚相手役を浜野謙太が演じる。そこには普通も常識も存在しない。メジャーもマイナーもすべてが溶け合った、摩訶不思議なユートピアが描かれる。

「愛は自由。言葉にすると短いけれど、この映画に携わって、その素晴らしさを深く味わうようになりました。私自身、好きなことをただ好きと叫ぶ、その機会が増えていると感じています」

若き女性監督、ふくだももこ氏からも大きな影響を受けた。

「とても素直でパワフルな女性。何より自分を、そして周囲を信じている人です。すぐに人の長所を発見して『そこがすてき』と伝えてくれることに驚きました。物事のプラス面に光を当てる女性のもとで初主演が果たせたこと、誇りに思っています」

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