スーツ

ニットを合わせるだけでカジュアル巧者になれる。
男のハレ着、 スーツの現在地。⑪

2020.10.19

ビジネスを取り巻く環境が大きく様変わりしている昨今。 必然、仕事の装いも舵を切る必要性が生まれている。 しかし、スーツがもつ魅力は決して失われることはない。 むしろ、特別なハレ着としてのポジションを確立し、存在感を増す。 現在のスーツのあるべき姿とは?

変化に富む着こなし方が、
スーツの可能性を広げる。

ビジネススタイルのカジュアル化と多様化は今後、ますます顕著になっていく。そうしたなか、スーツの着こなし方にも変化が及ぶ。最も端的なのはドレスダウン。この秋冬はインナーにニットを合わせた着こなしを採り入れたい。起毛感のあるフランネルの生地を用いたスーツにタートルネックのニットを合わせる。実に簡単でありながら、リラックス感が生まれ、ビジネスの場では新鮮に見える。また、ホワイトかブルー系という従来のシャツ選びのルールにも縛られなくていい。グレーやベージュなど、カラードシャツを合わせていままでにない新しさの演出を。こうした着こなし方の広がりもスーツの現在地を示す。
これからの時代、スーツを着ることは当たり前ではなくなる。困難な時代にあって、スーツは男をいちばん輝かせるハレ着になった。

デ ペトリロ

500×750_1.jpg

スーツの生地はグレンチェック柄のフランネル。タイドアップもいいが、ドレスダウンをできると着こなしの幅が広がる。ブラックのタートルネックニットをインナーに選べば、肩の力が抜けた雰囲気に。ニットの裾はパンツに入れてきちんと感をキープ。

スーツ¥170,000/デ ペトリロ(ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-16 23)、ニット¥17,000/ソブリン(ザ ソブリンハウス 03-6212-2150

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掲載した商品はすべて税抜き価格になります。

「アエラスタイルマガジンVOL.47 AUTUMN 2020」より転載

Photograph: Masanori Akao(whiteSTOUT)
Styling: Masayuki Sakurai, Akihiro Mizumoto
Hair & Make-up: Masayuki(The VOICE)
Edit & Text: Kenji Washio

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