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『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』
いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #11

2022.02.03

『AND JUST LIKE THAT…/セックス・アンド・ザ・シティ新章』<br>いま観るべき、おしゃれな海外ドラマとは? #11

NYを舞台に、30代シングル女性達の恋愛、仕事に奮闘する姿、セックスの本音などを赤裸々に描き、世界中で大ヒットし社会現象となったドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下、SATC)の続編が昨年12月29日からU-NEXTにて配信が始まり、第1話からあまりの衝撃的な展開に波紋を呼んでいる。

1998年から2004年のSATC放送時は、サラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーのハイファッション×古着のスタイリングが大流行し、数えきれないほどさまざまなトレンドを創出。キャリー、ミランダ、シャーロット、サマンサからなる職業も性格も違う4人が繰り広げる膨大な数の「恋愛あるある」も、世の女性たちから絶大な共感を呼んだ。

TVシリーズから約17年ぶりとなる待望の続編。ただひとつ残念だったのが、自由奔放なセックスライフでいつも話題の的だったサマンサを演じるキム・キャトラルがキャスティングされなかったこと……。

さて、今作では50代になったキャリーたちのパンデミック後のNYでの生活の変化、家族や恋愛、新たな出会いと別れ、そして変わらない友情……を中心に描かれる。これまでは赤裸々な恋愛話を中心に描かれ、男性が近寄りづらい作品になっていたことは否めない。しかし今作では、変化したNYと多様性を重視した内容になっていて、誰もが楽しむことができるだろう。

冒頭からキャリーらが老眼鏡をかけてメニューを開くシーンを見れば、どれだけ時がたったのかを知ることができる。20年という時間のなかで、当然世の価値観は変わっている。かつてはNYを描いている作品でありながら、白人ばかりのキャスティングにたびたび批判が寄せられていた。本来ならNYは多様な人種、文化で溶け合う街であるはずなのに。

前作では、差別的な発言が何度も見受けられた。当時はブラックユーモアとして笑いにしてしまっていた価値観が、いまは当たり前に問題視される時代。それらの指摘をくんでのことなのか、本作は多様性あふれるキャスティングとなっている。

注目したいのは、サラ・ラミレス演じるスタンダップコメディアンのチェ・ディアズ。メキシコ系のノンバイナリーという役柄であるが、実際にサラ自身もノンバイナリーであることを昨年カミングアウト。LGBTQの活動家としての顔ももつ。

ここ数年、メディアを通して多様性に関する情報に触れる機会が増え、その理解も深まってきている。そんななか、キャリーらの世代が過剰にそのことを意識しながら、変化に順応しようとしている姿に共感を覚える人も多いはず。偏見はないにしろ、「この言葉はセーフ?」とか「これを言ったら失礼に値する?」と、妙に気を使いすぎ……。「人種の違いあるある」は、日本に住んでいるとあまり体感できないが、グローバルな常識として知っておきたい。

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