腕時計

ZENITH
せめぎ合う瞬間を刻む
【男と男】

2022.04.05

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右/ゼニス 「デファイ リバイバルA3642」1969年に誕生した独創的なスタイルの「デファイ」を忠実に復刻。自動巻き、ステンレススチール、ケース径36 ㎜、30気圧防水、ブティックのみで世界250本限定。¥803,000(今秋発売予定)。 左/ゼニス「デファイ スカイライン」コレクションの最新作。高振動クロノグラフ・キャリバーの進化形「エル・プリメロ3600」の3針バージョンを搭載。小秒針が10秒で一周する。自動巻き、ステンレススチール、ケース径41 ㎜、10気圧防水、¥968,000(ともにLVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス 03-3575-5861

若者は常に上の世代に反発する。例えばアヴァンギャルド。絵画、音楽、絵画、建築など、分野を横断する前衛運動が生まれたのは20世紀半ばだった。立役者となったのは当時の20代。そこには確かに旧世代へのレジスタンスの気概が息づいていた。この趨勢せ(すうせい)は時計も同様。数字と針のみという節制から自由となり、斬新なデザインがこの頃に数多く生まれている。

とはいえ、それはただの衝突とは異なる。相手を受け止めながらの切磋琢磨(せっさたくま)は、ポジティブに刺激を交換し合い、確実にジャンル自体を次のフェイズに押し上げてきた。

新しいものは常に生まれるが、ただ奇を衒(てら)うものは消えていく。長く生き残るスタンダードが揺るぎない完成形だとしたら、いつまでも刺激的な前衛は永遠の革新だ。挑みつづける若さは、人も腕時計も変わらない。

右:スーツ¥132,000、シャツ¥22,000、ネクタイ¥16,500 /すべてポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店 03-6384-5763)左:スーツ¥148,500/タリアトーレ(トレメッツォ 03-5464-1158)、シャツ¥31,900/ラルディーニ(トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567

掲載した商品は税込み価格です。

<<KING SEIKO【時計は人なり。】

「アエラスタイルマガジンVOL.52 SPRING / SUMMER 202」より転載

Photograph: Masanori Akao
Styling: Yukihiro Yoshida
Hair & Make-up : Keita Iijima(mod’s hair)
Text: Keiji Kasaki(TEAM SPIRAL)
Edit & Text: Mitsuhide Sako(KATANA)

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