腕時計

KING SEIKO
【時計は人なり。】

2022.03.31

KING SEIKO<br>【時計は人なり。】
キングセイコー 「SDKS009」グランドセイコーと並び、高い人気を誇ったブランドを代表するモデル“KSK”が復刻された。レトロモダンな雰囲気を漂わせつつ、現代に合わせたハイパフォーマンスを実現。色みを抑えた赤が、秘めた情熱を若々しく表現してくれる。自動巻き、ステンレススチール、ケース径37㎜ ¥198,000(セイコーウオッチお客様相談室  0120-061-012)、スーツ¥132,000、シャツ¥25,300、ネクタイ¥16,500、チーフ¥4,400/すべてポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店 03-6384-5763)

新しい時代に思いをはせる男。漫然と時が過ぎるのに身を任せていては、ことは進まない。時間を前に進めるのは自分自身。そんな強い意志が、腕に着けた赤い文字盤の時計に宿る。

では、誰と共に時間を進めていくのか。それによって、行く道の風景も到着点も大きく変わってくる。例えば、男と男。挑むのか、競うのか、それとも手を携えるのか。そのいずれを選んでもよい。まずは、自分がどんな時代に向かおうとしているのかを表明するところからしか始まらない。例えば、男と女。「らしさ」の定義は、いまや過去のものである。腕時計が男の嗜好品だなんて、誰が決めたのか。目の前にいる相手の腕もとにそっと目を落としてみると、女性のパーソナリティーが垣間見えたりするものだ。例えば、男と子供。前に進んでいく時間は、遥か先の未来まで続いていく。文字どおりの新しい時代を子供たちが築くとき、そこにはどんな風景が見えているのだろう。引き継いだ腕時計が、静かに支えてくれることを祈るほかない。

人と人の関係は、大きく変わってきた。それでも時間は止まらない。いま腕時計は、新しい時代を刻み始めている。

文・山本晃弘(服飾ジャーナリスト)

掲載した商品は税込み価格です。

「アエラスタイルマガジンVOL.52 SPRING / SUMMER 202」より転載

Photograph: Masanori Akao
Styling: Yukihiro Yoshida
Hair & Make-up : Keita Iijima(mod’s hair)
Text: Keiji Kasaki(TEAM SPIRAL)
Edit & Text: Mitsuhide Sako(KATANA)

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