週末の過ごし方

創刊18回目の新春。
AERA STYLE MAGAZINEは変わらず、ビジネスパーソンを応援します。

2026.01.01

創刊18回目の新春。<br>AERA STYLE MAGAZINEは変わらず、ビジネスパーソンを応援します。

明けまして、おめでとうございます! 

アエラスタイルマガジンの発信は、WEBや雑誌だけにとどまりません。朝日新聞やタブロイド版の紙面や、インスタグラムやポッドキャストでも、さまざまなトピックをお届けしています。ファッション情報だけでは満足できない。ニュース記事だけでも満足できない。そういう読者にご愛読いただくために、あるときはスタイリッシュなモデルの写真で着こなしを伝え、あるときはジャーナリスティックな視点で社会の課題を解説しています。2008年に創刊してから18度目の新春を迎え、想像以上のスピードで社会が変化しているのを感じます。働き方が変わり、ビジネスウエアが変わり、経済や国際状況も大きく変わっています。読者のリアルな声にしっかりと耳を澄まして、指針になるような発信を今年も続けていきます。「おしゃれでありたい。知的でありたい」。これは、多くのビジネスパーソンが普段から抱いている思いだと感じるからです。

読者に何を伝えていけばいいか。そのヒントは、取材させていただいた方の言葉に潜んでいることがあります。例えば、建築家の隈研吾さんはインタビューで、「サステナブルではCO2や気温上昇といった数字が取りざたされるけれど、それ以上に人間の心をどうつないでいくかが大事」と語ってくれました。映画監督の湯浅典子さんは次の作品のテーマとして、「国と国を超えた新しい家族の関係を描きたい」と言います。書道家の万美(まみ)さんは「明珠在掌」と書き、大切なものは掌(てのひら)の中にあると、その意味を教えてくれました。老舗居酒屋「シンスケ」の矢部直治さんが話してくれた言葉は、特に私たちの世代に刺さります。「自分の中にある感覚を言語化すれば、若い誰かのヒントになるかもしれない」

印象に残るこういった取材のなかで、2026年の年始に、読者の皆さまにどうしてもお伝えしておきたい言葉がひとつあります。それは、スーツ生地をつくるファクトリー取材でイタリアを訪ねたときのこと。老舗ブランド「カノニコ」の13代目当主アレッサンドロ・バルベリス・カノニコ氏に、気候の温暖化によるビジネスウエアの変化を尋ねたのです。「年に2回ほど訪日していますが、日本ほどビジネスパーソンがきちんとスーツを着こなしている国はほかにはありません」。インタビューしていた私は驚いて、「イタリアやイギリスに比べてもですか?」ともう一度問うたのです。グレーのチェック柄スーツにグレーの無地タイをシックに締めたカノニコ氏は、大きく目を見開いて「間違いありません」とうなずきました。

新しい働き方と共に、新しい仕事着が生まれています。スーツを着るのか、セットアップを着るのか。ネクタイを締めるのか、外すのか。通勤に履くのはストレートチップか、それともスニーカーか。今年も、そうしたひとつひとつの問いかけに、しっかりと答えていきたいと思います。そして、自分の気持ちを鼓舞するスーツの着こなしや、ビジネス相手に信頼してもらえるVゾーンのつくり方についても、引き続きお伝えしていきます。それが、アエラスタイルマガジンの変わらぬ役割だと思うのです。

2026年 元旦
アエラスタイルマガジンWEB編集長
山本晃弘

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