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大人の鞄、良識ある選択 vol.3

2017.07.05

ビジネスで使用する鞄は相棒ともいえる大切なアイテムゆえ、機能や耐久性はもちろん、自分自身のプライドを託せる逸品からセレクトしたい。シックであることと同時に、いま本当に必要な要素は多様性。トップブランドが手がけるブラウンレザーのブリーフなら、スーツはもちろん、くつろいだジャケット&パンツの装いもエレガントにマッチする。

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アラルディ1930
1930年にイタリアはミラノにて創設されたアラルディ1930。19世紀から継承される職人技をいまに伝える名門ブランドだ。新作のブリーフケースも、染料付きのガーゼを革材にたたきつけて着色する“タンポナート”技法を用いたもの。デザイン自体はモダンなスマートさをキープしつつ、豊かな色むらのある色調が独特のくつろぎ感を与える洒脱な仕上がり。薄マチながら内部にはPC用のクッションポケットも装備し、機能性をもしっかりと確保している。(H31×W39×D11㎝)¥187,000(ストラスブルゴ 0120-383-563)

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グレンロイヤル
英国らしいロウ引き製法のブライドルレザーを使用したバッグや革小物で、日本にも多くのファンをもつグレンロイヤル。時代を超える定番として支持されるダレス型の手提げバッグは、クラシックスタイルを完成させる理想のアイテム。伝統的な外観だが、本体内部にはクッションを搭載しており、PC携行にも適したスペックを実現。化学染料を一切使用しない革材は、使い込むことでつややかにして深みのある濃い色合いに変化する。そのプロセスもまた、所有者のみに許された楽しみ。(H32×D41×W12㎝)¥140,000(ブリティッシュメイド 銀座店 03-6263-9955)

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モンブラン
最高峰の万年筆コレクションとして世界に君臨するモンブランの「マイスターシュテュック」。このブリーフケースはその名を冠したラグジュアリーな逸品バッグ。メインの荷室両脇には、開閉が容易なマグネットポケットを配しており、雑誌やタブレットPCなどを瞬時に取りだせるつくり。ショルダー用のフックリングをハンドル内側に配置するなど、美観にもこだわったデザインだ。赤みを帯びたブラウンレザーを使用しており、持つことでビジネススタイルが華やぐところも特徴的。(H28×W38×D8㎝)¥141,000(モンブラン コンタクトセンター 0120-39-4810)

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土屋鞄製造所
ランドセルづくりから始まった土屋鞄製造所は、日本の匠(たくみ)ならではの精緻(せいち)な職人技を生かし、創業五十余年にしてバッグブランドの精鋭へと成長。このブリーフケースもイタリア製の厳選ヌメ革をぜいたくに使った意欲作。持ちやすさを極めるため左右のハンドル長を微妙に変えたり、日常の使い勝手に配慮し、主室の両脇にマチ付きのマグネットポケットを付け加えるなど、鞄専業ブランドならではのこだわりを随所に込めている。細部の磨きまで徹底した堂々の一生ものバッグなのだ。(H30×W42×D8.5㎝)¥129,630(土屋鞄製造所 03-5647-5123)

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Photograph: Fumito Shibasaki(DONNA)
Styling: Takahisa Igarashi
Text: Tsuyoshi Hasegawa(04)

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