旅と暮らし

海に浮かぶ奇岩が絶景、
3度目の宿泊もありなタイリゾート

2017.09.07

大石智子 大石智子

海に浮かぶ奇岩が絶景、<br>3度目の宿泊もありなタイリゾート

Six Senses Yao Noi(シックスセンシズ ヤオノイ)

タイ/ヤオノイ島

同じリゾートに2度行くだけでもぜいたくなのに、3度目もありだと思っている場所がある。それが、タイのヤオノイ島にある「シックスセンシズ ヤオノイ」。このリゾートについて印象がいいと思っているのは私だけではなく、過去6名の友人が「あそこはいいよね」と口を揃えた。しかも、毎月海外のホテルを巡る旅の達人のイタリア人、ビーチリゾートに何回も行っている女性、食にうるさい女性と、手厳しい旅好きばかりがお気に入りと言っているのだ。

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何がそんなに魅力かといえば、第一に眺望が素晴らしい。ヤオノイ島はプーケットからスピードボートで約40分の距離に位置し、島の全周は約45km。「シックスセンシズ ヤオノイ」は海沿いの小山に建てられており、敷地内にはビーチも丘もある。丘の斜面に沿ってヴィラが並び、海側のヴィラとヒルトップのプールからの眺めが絶景なのだ。高い場所にあるため抜け感がよく、パンガー湾にポコポコと乱立する奇岩がなんとも幻想的。仕事に追われ課題が山積み……という人は、心が浄化されるので、いつか行っていただきたい。

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眺め的には乾季の11月~4月がベスト。ここでは一日を通して異なる海の表情が見えるため、前回も前々回もプールに浸かってはお酒を飲むというだらしのない時間を繰り返した。早朝は朝日に空が赤く染められ、夕方には青紫に。刻々と色を変える空のなかに浮かぶ奇岩は無心になれるほど美しかった。

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部屋のおすすめは海に面した丘沿いにある3種のオーシャンヴィラ。過去2度の宿泊では海側でいちばん下のカテゴリーの「オーシャンプールヴィラ」に宿泊した。いちばん下といっても総面積は154㎡と十分すぎる広さ! 海側のヴィラであればいずれもプール付きだ。

ヴィラは海に向かって横長の構成なので、プール、テラス、リビング、お風呂とどこにいてもパンガー湾を眺めることができる。ちなみに他のヴィラからの視界が入らないプライベート空間のため、裸でプールに入っても大丈夫。4年前の初回の際は女ふたり旅だったのに裸でプールに入ったから、相当浮かれていたと思われる……。

全室にデイベッドが3つ以上あるのも「シックスセンシズ ヤオノイ」が好きな点。“いつでもどこでもごろごろ”はリゾートの基本。ここはバスタブの真ん前にもデイベッドがあるのが、気が利いているなと感じた。

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アクティビティーは、奇岩群やラグーンを巡るアイランドホッピングが楽しい。途中でシュノーケリングをしたり、小島でランチをとることもできる。ほかレンタルのベスパもあり、島をベスパで走り回れば地元民気分。ちなみに私は前回街場の原付きをレンタルして島を回ったところ、はしゃぎすぎてちょっとばかり迷子になった。

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またリゾートは敷地内に自生の木々がワイルドに茂っているので、ただ散歩するだけでもマイナスイオンを感じて気持ちがよい。プレイベートビーチもあるし、夜にはビーチがナイトシアターに変身する。『プリティ・ウーマン』や『007』シリーズなど、懐かしの名作を砂の上で観るのも新鮮だ。

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食事は自家栽培のハーブや野菜を使ったタイ料理や創作フレンチ。朝ごはんには敷地内にある鶏舎からの産みたて卵によるエッグベネディクトを味わえたりと、ここでは新鮮で体にいいものばかりがそろう。日中はデリカテッセンで自家製アイスクリームを好きなだけ食べられるとあって大人も子どもも大喜び。パラダイスなのだ。

アイスクリームが食べ放題だから、もう一度「シックスセンシズ ヤオノイ」に行きたいわけじゃない。でも、それも含めこのリゾートは人を甘やかすアイデアにたけている。そうそう、ライブラリーのソファはブランコ型だった。心地よく揺られながら写真集をめくる時間も、ヤオノイならではの体験だ。

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<問い合わせ>
シックスセンシズ ホテル リゾート スパ
日本語フリーダイヤル 0120-921-324 ※宿泊専用
http://jp.sixsenses.com/resorts/yao-noi/destination

プロフィル
大石智子(おおいし・ともこ)
出版社勤務後フリーランス・ライターとなる。男性誌を中心にホテル、飲食、インタビュー記事を執筆。ホテル&レストランリサーチのため、年に10回は海外に渡航。タイ、スペイン、南米に行く頻度が高い。最近のお気に入りホテルはバルセロナの「COTTON HOUSE HOTEL」。Instagram(@tomoko.oishi)でも海外情報を発信中。

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