旅と暮らし
これぞ江戸前。鰻を粋に味わうなら浅草の名店へ
[部長の名店]
2017.11.22
さまざまな企業で働く部長たちに聞いた「名店」をご紹介します。
江戸の街角を彷彿とさせる小体な店構え。大通りから一本入るともう観光客の姿はない。地元のお客が大半で、なかには四代にわたって訪れるおなじみもあるという。
夜ならば女将が囲炉裏でつけてくれるぬる燗をやりつつ、焼き上がりを待つのが乙。でも仕事の合間のランチなら、『もずく』(650円・税込)で口をさっぱりさせてから『鰻重(中)』(2900円・税込)と、長っちりしないのが部長の流儀。ほどけるような口どけにキリッと辛口のタレがよい。上なら一枚多くなるが、午後に備え昼は中で我慢しておくそうだ。
鰻といえば夏の土用が浮かぶが、実際に脂がのってうまいのは秋から冬。こぢんまりした店なので一本電話してから出向きたい。
Photograph:Reiko Masutani
Text:Akane Matsumoto