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名門靴店が考える、新春に買うべき靴10足。
【第1回】エドワード グリーン
2018.01.10
1984年、「日本に知られていない海外の優れた靴を紹介するセレクトショップ」をコンセプトに創業したトレーディングポスト。以来、30年以上にわたり、洒落者(しゃれもの)の“足元“を支えつづけてきた。
そんなトレーディングポストを運営するプレステージシューズ マーケティング部の村井久哲さんに、いま買いたい靴を、ドレスシューズを中心にセレクトしていただいた。タイムレスな定番から、“いま”の気分を反映したモデルまで全10足。
第1回はエドワード グリーンの王道の一足を紹介する。
1890年、英国靴の聖地ノーサンプトンで創業したエドワード グリーン。英国を代表するシューメーカーとして、リスペクトを集めていることは、ご存じの方も少なくないだろう。
そのなかでも、チェルシーは、ブランドを代表する一足。
「トレーディングポストでは、エドワード グリーンを20年前に取り扱っていた実績がありましたが、昨年7月から、改めて本格的な取り扱いをスタートさせました。
チェルシーは、まさに“鉄板中の鉄板”と言うべき一足。フィッティング、履き心地、素材のどれをとっても完成されている。どこでも通用する王道のストレートチップと言っていいでしょう。鳩目の両側のスワンネックと呼ばれるステッチワークも、優美な印象を添えています。
エドワード グリーンには、90年代に登場した202という名作定番木型があるのですが、ここに紹介する一足は、202をベースにモダナイスされた82という木型を採用しています。2000年代に登場したこの82は、202の丸みを帯びたトウに比べて、よりシャープでエレガントなトウシェープとなっています。いまのスーツスタイルに最もマッチする靴と言っても過言ではありません」
掲載した商品はすべて税抜き価格です。
Photograph:Mitsugu Inada
Styling:Tomohiro Saitoh(GLOVE)
Text:Yasushi Matsuami