旬のおすすめ
男をつくるもの
部長の「名品」リスト【第6回】
2018.02.05
手に入れてよかったものとそうではないもの。線引きができるようになってきた。これからのビジネスマン人生をともに歩みつづける、「名品」をリストアップ。少しの背伸びが、男を高める。それが正しいことは、もう承知している。
フィオリオのニットタイ
おしゃれの極意は季節感を表現すること。食材でいうところの旬だ。冬の装いではニットタイが該当する。いつものシルクツイルのタイをウールニットのタイに替えれば、食べ頃を心得た、粋な着こなしになる。たいていのニットタイは先端がスクエアだが、これはトライアングル。だから、違和感なく、ビジネススタイルに採り入れられる。
ジョンストンズのカシミアマフラー
寒風吹きすさぶ時節となれば、マフラーの出番。今シーズンのトレンドである英国調のグレンチェックやハウンドトゥースのスーツに合わせるなら、マフラーは無地がベター。そして、やっぱり、やわらかな肌触りのカシミアがベスト。首元にくるくる巻くよりも、すとんと垂らすほうがエレガントで大人っぽい。だから、長めを選ぶ。
エルメネジルド ゼニアのカシミアコート
優しい温かみ。わかりにくい表現だが、カシミアは心までふんわりとやわらげてくれる。このコートの素材はカシミア100%で、ダブルフェイス。ライニングがない、2枚の生地を貼り合わせたつくりは、実に軽やか。一度でも袖を通せば、上質の意味を実感できる。
多くの男性はスーツ同様、コートもオーバーサイズで損をしている。ぴったりとサイズが合ったコートを選ぶコツはスーツの上に試着すること。当たり前を当たり前に実践したい。
掲載した商品は全て税抜き価格です。
Photograph:Osami Watanabe
Styling:Masayuki Sakurai
Hair & Make-up:Masayuki(The VOICE)
Edit & Text:Kenji Washio