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軽くて洒脱な、春のビジネスコート
第5回 リンペルメアビレ

2018.02.09

軽くて洒脱な、春のビジネスコート<br>第5回 リンペルメアビレ

寒さの厳しかった冬も、もうすぐ終わり。そろそろ、スプリングコートの見立てを。今回ご紹介するのは、海外からの6ブランド。軽さを備えつつ、春のビジネススタイルを華やかに彩ってくれるコートたちだ。第5回は、古き良き時代性を今によみがえらせるヘリテージブランド、リンペルメアビレ。

レインウエアと同様に、長年イギリスブランドの生産を請け負ってきたイタリアンファクトリーの歴史を色濃くうかがわせるのが、トレンチコートだ。

今回紹介するリンペルメアビレは、イタリアのエンポリにあるコート専業ファクトリーが2016年にスタートさせた。ブランドとしては新しいが、ファクトリーとしては古く、1940年代にはイギリスの職人さえ舌を巻くと評されたほど、コートづくりにおける高い技術力を誇っていた。1960〜70年代にかけては、約70社ものコート生産を請け負っていたというから、まさにヨーロッパにおけるコートづくりの最重要ファクトリーと言っても過言ではないだろう。

その実力とプライドは今も受け継がれ、イタリアからアジアへと生産拠点を移すファクトリーが多いなか、頑なにイタリア生産にこだわりつづけている。リンペルメアビレは、そんなファクトリーが黄金期に生産していたコートを現代によみがえらせる。このトレンチコートは、その代表格となるモデルだ。

採用するコットン混ギャバジン地は、1960〜70年代に使われていたものを復刻させたオリジナルで、表面には撥水加工が施される。両肩にガンパッチを付けたデザインも、1970年代を復刻させたものだ。

しかし、伝統に基づきながらも、シルエットはモダン。ブリティッシュクラシックがトレンドのいま、打ってつけの一着と言える。

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レザー巻きバックルなどディテールは王道を踏襲する、シルエットは細身でいまどき感あり。半背裏で生地感も軽く、春のビジネスコートにふさわしい。コート¥76,000/リンペルメアビレ(エフイーエヌ 03-3498-1642)、スーツ¥168,000、シャツ¥34,000、チーフ¥14,000/ボリオリ(すべてボリオリ東京店 03-6256-0297)、タイ¥19,000/ブリューワー(コロネット 03-5216-6521)、靴¥89,000/クロケット&ジョーンズ(トレーディングポスト青山本店 03-5474-8725)

掲載した商品はすべて税抜き価格です。

第4回 タリアトーレはこちら

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Photograph:Sunao Ohmori(TABLE ROCK.INC)
Styling:Eiji Ishikawa(TABLE ROCK.STUDIO)
Hair & Make-UP:Ryo(COME HAIR)
Text:Masafumi Yasuoka(BEARD MAN)

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