旅と暮らし

ブルゴーニュならではの華やかでふくらみのある一本
カミーユ・ジルー2013

2018.03.02

小松宏子 小松宏子

ブルゴーニュならではの華やかでふくらみのある一本<br>カミーユ・ジルー2013

「産地の異なる4本のピノ・ノワール飲み比べる」という体験は、ピノ・ノワールというぶどうの特色を知るのに、とても役に立つ。というのも、最後に、ブルゴーニュのピノ・ノワールを飲むと、そう、私の好きな、ピノってこういう味だった、香りだったということが改めて、よくわかるから。というわけで、大橋さんのストラテジーは見事に成功。またそれは、裏を返せば、ブルゴーニュのピノ・ノワールには典型的な味や香りがあるということの証しでもある。そして、この「カミーユ・ジルー」はその特徴を実にわかりやすく体現している一本なのだ。

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「カミーユ・ジルー」は1865年にボーヌで設立された、歴史あるネゴシアン。創業時よりセラー内のストックを充実させるというのが家訓だったそうで、現在も古いビンテージの銘醸ワインが数多くセラーに眠っている。現在の「カミーユ・ジルー」は、2002年にナパバレーの投資家グループによって買収され、ダヴィッド・クロワ(ドメーヌ・デ・クロワの創設責任者)が担っている。

ボーヌ村に小さな自社畑を所有しているが、それ以外はマルサネ村からマンジャネ村まで、広範囲の栽培家と契約してぶどうを購入。

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「どこからぶどうを買っているかは永遠の秘密なんです(笑)。でも、農薬はできる限り抑え、低収量に抑えた生産者のみのぶどうを購入していると言われています」と大橋さん。
ワインの醸造も近年は非常に現代的なスタイルにはなっているが、オークの風味を控えめにすることと、ほとんど澱(おり)引きしないという伝統はいまも変わらず継承されていて、それぞれのキュヴェの個性が生きてるのだそう。

「ブルゴーニュの特徴である華やかな印象がよく出た一本です。それが3000円台なのですから、本当にお値打ち。その華やかさを楽しむためにも、大ぶりのグラスで楽しみたいですね」。

<<ポールクルーバー ピノ・ノワール

クロ・フロリデーヌ>>

Photograph:Makiko Doi

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