旅と暮らし

「アジアのベストレストラン50」今年のランキングやいかに!?

2018.03.28

写真・図版 小松宏子

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サンペレグリノとアクアパンナがスポンサーを務める2017年度の「アジアのベストレストラン50」

来たる3月27日、今年で6回目となる、「アジアのベストレストラン50」が、初めてマカオで開催される。いまやレストランランキングとして、「ミシュランガイド」と人気を二分する「ベストレストラン50」は、いわば、食のアカデミー賞だ。事前にノミネートされたレストランのシェフがアワードの会場に集まり、発表の瞬間を固唾をのんで待つ。オスカー像ならぬ、クリスタルのトロフィーを掲げたシェフが、次々と誇らしげに壇上に上がり、祝福される姿はまさにアカデミー賞そのもの。一方、アワードの場から、毎年ガストロノミーのトレンドが生まれ、新しいスターが誕生するという意味では、各メゾンがしのぎを削る、コレクションと言えるかもしれない。

「ベストレストラン50」とは、各国のフードジャーナリストやフーディーズ、レストラン関係者からなる評議員の投票により決まるレストランランキングである。覆面の調査員が食べ歩いて採点する「ミシュランガイド」とはその点が最も異なる。アジア、中南米の2エリアと、それらを含む世界大会からなり、そのアジア部門が、今年はマカオで発表されるというわけだ。アジア6エリア、全300人超の評議員が、10票のうち最大6票を自国のレストランに、少なくとも4票を他国のレストランに投票し、総得票数で順位が決まる。そのランキングシステムには、ある種、AKB48の総選挙的な要素もあり、アワードの複合的なパフォーマンスの高さが、美食の祭典としてガストロノミー界を盛り上げているのだ。

これまでの開催地は、初回、2回目がシンガポール、その後バンコクが2回続き、今年は初のマカオとなる。名乗りを上げた土地でアワードが行われるわけだが、たぶんに観光誘致の目的もあり、開催地となることは自らを美食の都であるとのアピールにもなる。その意味では、香港の陰に隠れ、カジノのイメージが先行するマカオが、美食都市として名乗りを上げたわけで、アワードにどのような趣向が凝らされているのかと興味深い。

また、昨年のアジア2位であったシンガポールの「レストラン・アンドレ」が今年2月をもって閉店しているため、混戦が予想される。1位を3年続けたタイの「ガガン」も、開催地がバンコクからマカオへ移ったことで、少なからず影響を受けるかもしれない。日本勢はNARISAWAが6位、日本料理 龍吟が7位と昨年はやや振るわなかったが、なんとか巻き返しをはかってほしい。

ランキングのほかに、ベストパティシエ賞、特別功労賞、最優秀女性シェフ賞などの部門賞も多数用意されている。去年は東京・神宮前の「傳」が驚きと喜びを常に提供しつづけるおもてなしの姿勢を評価され、昨年から新設されたアジア地区における「アート オブ ホスピタリティ賞」を受賞した。スタッフ一丸となった心温まるもてなしやシェフ、マダムの人柄が評価されたことは大変に誇らしい。日本はまだまだ女性シェフが育ちにくい環境にあるが、今年は前日の「50 Best Talks」というワークショップに志摩観光ホテルの樋口宏江総料理長が初めて登壇するなど、評価される動きも出てきていて楽しみだ。

果たして、今年のランキングの行方やいかに。アワードの速報を楽しみに待っていてほしい。

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